
中国建築の場合、太い柱に小さな梁をどんどん架け、その上に台輪などを乗せて屋根を支えると言われるが、これは下のmoyaやhisashiの区分、下部の柱列、或いは梁の長さのバランスを離れて架けることができるのだろうか?
東大寺大仏殿の梁行断面図。屋根面を形成する斜材の支点が非常に多いが、それは一直線上に存在する。
少なくとも、この架け方では、昨日挙げた「最速落下曲線」、スキーのジャンプ台型を描くのは難しいのではないだろうか?と思うのだ。
本で紫禁城・太和殿の梁行断面図を見たが、やはり屋根面を形成する斜材の支点が一直線上に並び、
最速落下曲線を作り出すのは難しいように思えたので、これが疑問点。
最速落下曲線再び。
日本の和小屋組の場合は、反らすことも、むくらすことも、自由自在だし、完全に下部の柱列や梁に制約されずに「最速落下曲線」を形成できる。これが利点で、野屋根とともに、降水量の多い日本に適していると、昨日紹介した。
そしてそれが昨日の主張したかったことなのである。当然、和小屋組が全てに勝ると言うつもりは毛頭無い。
野屋根や和小屋組が、あくまで日本の風土気候に合っている、ということだ。