
日本最古のケーブルカー「近鉄生駒鋼索線」。生駒市中から生駒山を結ぶが、途中で宝山寺を経由する。
別にこれに乗ったわけではなく、愛車ミニキャブで行ったのだが、宝山寺とこのケーブルカーは縁が深いので載せた。

宝山寺入り口。前の霊山寺も入り口に鳥居があったが、こちらは聖天さんを祀っているので鳥居があっても不思議ではない。
真言律宗の大本山で、17世紀後半の開山である。
駐車場は要らない。やはりこれは気分が良い。

山寺なので、階段が非常に多い。参拝するだけで良い運動になる。

少し階段を上がれば、境内に出る。写真手前の建物が「本堂」で、その奥が「聖天堂」。17世紀後半の築だ。
本堂は、中に入ることは出来ない。非常に薄暗く神秘的な雰囲気で、お経を読む声が中から聞こえてくる・・・・・・のだが、僧侶の姿が見当たらない。もしかして録音テープ?不気味な感じがした。

聖天堂
寺院建築では珍しい八棟造り。拝殿・中殿・本殿から成る。入れたのは拝殿のみで、中殿から奥は16日に入れるらしい。残念。
なぜ八棟造りかというと、1668年に成立した寺院建築の梁行規制が影響しているという。この規制は、1つの建物にmoyaが6m、hisashiが3m、足して12m以上の奥行きを規制したもの。
そのため、八棟造りにすることで空間を確保する作戦だったと考えられる。

観音堂

般若窟遙拝所
この建物には入れる。建物の中から、下にある境内を眺めることが出来る。

奥の院へと続く参道

比較的新しい、美しい多宝塔

見事な鋳造の、朝日宝塔

大師堂
登っていくと、様々な建物が登場し、参拝客を飽きさせない工夫が感じられる。しかも、境内を上から眺められるように、くねくねと登っていく。
近世中期以降の寺院は、参拝客を引き寄せるために色んな工夫が見られるというが、この寺院はまさにその典型と言えるかもしれない。

かなり上ると、奥の院が登場。中に入れる。
奥の院で、係りのおばちゃんにお茶とオカキを頂いた。暫しここで休憩。
この少し上に、境内全体を見渡せる view point がある。

さらに般若窟へと続く道があるが、今は立ち入り禁止。なので、ここでおしまい。
参拝客数は多くもなく、少なくもないという感じだが、時期によっては非常に大勢の参拝客で賑わう。年間約300万人を引き寄せる寺なのだ。
奈良は古代や中世の建物が非常に多いが、近世に開かれれた寺は珍しい。だが、他の寺にはない、近世寺院ならではの魅力が感じられたのだった。