紀元前、中国。時代は春秋戦国時代。
西方の国・秦で、戦災孤児として暮らしていたふたりの少年・信と漂の夢は、日々鍛錬を積み、いつか戦で武功を立てて天下の大将軍になること。
そんなふたりにある転機が訪れる。王宮に仕える大臣・昌文君の目に留まった漂が王宮に召し上げられたのだ。
だがほどなくして王宮の勢力争いに巻き込まれ大けがを負った漂が、命からがら故郷へと戻ってくる。そして漂から託された地図を頼りに訪れた村で信は、漂とうり二つの少年・政と出会う。この少年こそ秦王・
政―――後の始皇帝であった。
いきなりネタバレなのですが
主人公の少年は「信」という奴隷の少年です。
同じく奴隷で知勇兼備で誰からも慕われる万能の「漂」とは違い、
剣術だけは漂と互角だが短気で何もできない脳筋少年。
この少年は後に李信という実在の将軍になります。
歴史好きの方はご存知だと思いますが
秦が最後の大仕上げに楚の国を攻めるというときに
秦王から「いくら兵力が必要か?」と聞かれて
老練の名将・王翦が60万必要だと答えたのに対し
若年の李信は20万で十分ですと豪語し指揮官を命じられるも見事に大敗して
そのあとを受けた王翦が60万の兵力できっちりと楚を平定するという
見事な噛ませ犬として李信は歴史に名を刻みます
しかし李信は後々にまで中華に多くの英雄を子孫として残します
※前漢の飛将軍こと李広(三国志の呂布もこれを受けて飛将軍と呼ばれた)
※同じく前漢、悲運の名将・李陵(史記の司馬遷は李陵を擁護して宮刑に)
※五胡十六国時代に西涼を建国した李暠
※唐の詩仙・李白
李信は楚戦の大失態の際も始皇帝に粛正されずに
その後も活躍していることから、始皇帝より信頼を得ていたのは間違いないようです
さてこの漫画の何が面白いかというと
「歩兵目線の戦場描写」

春秋戦国時代なのでまだ戦車があります


戦車の威力に成すすべのない信たちは
対抗策として味方の死体を積み重ねて戦車による蹂躙をかわそうとします

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主人公ははじめは農民兵から始まりますので
徴用兵と正規兵の差
歩兵目線で戦車や騎馬兵がどのような存在なのか
弓隊に一斉射撃されたときの歩兵目線
隊が恐慌状態に陥ったときの歩兵心理
横山光輝の三国志では絶対味わえない臨場感を味わえます
そして何より昨今の時代劇でよく見られる、
「いくさは嫌じゃーーー」
といったゲンナリする厭戦描写はほとんどなく
常に前向きに大将軍となるために、戦功を追い求める熱いマンガとなっており
読んでるだけで自分までもが何でもできるような気分になって参ります
興味持たれた方は
4月からNHKでキングダムの第二部が放送されるので
ご覧になってはいかがでしょうか
ちなみにキングダムに関連するイベントとしては
かつてソーシャルキングダムというものがありました。
キングダムの単行本26巻の1コマ1コマを様々な漫画家が手掛けるというものです
「ONE PIECE」尾田栄一郎
「スラムダンク」や「バガボンド」の井上雅彦
「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦
「NARUTO -ナルト」岸本斉史
「サラリーマン金太郎」本宮ひろ志
などが参加しています
これは井上雅彦氏の一コマ。バガボンドの宮本武蔵=たけぞうに似てます
↓

↓こちらがワンピースの尾田氏


↓こちらがNARUTOの岸本氏


こうしてみるとさすがプロですね
