1000年前の日本の焼き物といえば、「緑釉陶器」と「灰釉陶器」であろう。
灰釉陶器
灰釉陶器は、8世紀末から9世紀初め頃に出現した、高温で焼かれる施釉陶器である。 釉薬には植物灰が用いられ、1240℃前後で溶け、淡緑色に発色する。 特に初期の作品に優れたものが多い。
9世紀後半の作品

時代不明
9世紀の作品
時代不明
初期のものは、施釉は刷毛塗りによって丁寧に行なわれていた。
時代が下ると、量産化のため施釉が漬け掛けになり、工程が簡略化されていった。
緑釉陶器
緑釉陶器は、8世紀後半から11世紀初めにかけて作られた陶器である。
奈良三彩と同じ鉛釉陶器であり、珪酸鉛を主成分とした釉が用いられ、
そこに銅化合物を加えることで緑色に発色させる。
結構手間がかかる陶器なので、古代日本では高級陶器として扱われた。
「緑釉草文四足壺」、9世紀前半の作品

緑釉陶器の皿

緑釉陶器の破片

緑釉陶器の香炉
緑釉陶器の壺、9世紀後半の作品
緑釉陶器の水柱、10世紀後半の作品
出土した10世紀前半の緑釉陶器の数々

最後に「信楽一重口水指 銘:柴の庵」
これは1000年前の作品ではない。
Old-Shigaraki であり、16世紀後半の作品である。
自分はこれを見たことが無いが、写真で見る限り、伊賀焼のような風情と迫力が感じられる。
おしまい