家の大掃除の合間に投稿する、非生産的な土曜日。
ノリコさん、マリコさんについでキョウコさんも参戦です。
このキョウコさんは手強いですよ。
キョウコさんは私がノリコさんのもとを離れて着任した職場にいました。
真夏の挨拶回りの時、事務室で一人だけいた彼女はノースリーブ姿で冷房をガンガンつけながら、事務室で涼んでいました。
![]()
こんな感じの服でした。
以前の技術職で外回りの職場では絶対にあり得ないノースリーブのワンピースが眩しかったり、面食らったり、そんな記憶があります。会社で出会った小悪魔の中でも、特に小悪魔という感じの人です。
彼女も基本は飲むのが大好きで、よく飲みに行きました。だんなさんも私には良くしてくれて、ある日新居に私たち夫婦と他の同僚夫婦で招待してくれたので遊びに行きました。そこで聞いた、だんなさんとの馴れ初めの話です。タバコを吸うだんなさんが同僚のだんなさんと一緒にベランダに出た隙にキョウコさんがしゃべり出しました。
当時キョウコさんは別の彼氏と付き合っていましたが、なかなか結婚に踏み切らない彼氏にしびれをきらしていました。私を遊び相手としか思っていないのかもしれない、でも私も三十に近いしと思った彼女は、どうせならもっと真面目な人をと思い、今のだんなさんに乗り換えようとします。元カレは知りませんが、今のだんなさんは確かにまじめな人です。
小悪魔のキョウコさんのアプローチはシンプルなものでした。ある日会議室で二人で片付けをしていたとき、キョウコさんはこう囁きました。
「ねえ、来週私の誕生日なんだけど、祝ってよ」
私も妻も同僚も目を丸くしました。それだけ?それだけなの?そう、キョウコさんはその一言だけで相手を夢中にさせ、初デートで誕生日を祝ってもらい、次の誕生日に入籍したのです。
ベランダでは秋の風に吹かれて男二人が談笑しています。そうか、おまえはその小悪魔テクで落とされたのか。仕事ができる先輩が、急にお子様のように思えてきました。今でも時々エレベータでだんなさんを見かけますが、例の言葉とキョウコさんの小悪魔的な笑顔しか思い浮かびません。