ナショナリズムを背景として、現代的なビルに日本の伝統的な屋根を載せた意匠を持つ”帝冠様式”は1930年代に大いに行われ、国内のみならず満州などの外地でもその遺構を見ることができる。
右手が愛知県庁、 左手が名古屋市庁舎
帝冠様式の東京国立博物館本館 それ以前のレンガ作りの帝室博物館
旧満州国務院、現吉林大学 長春市人民広場
帝冠様式のビルを”現代版の韓屋”という、青Idの誤りについては既に指摘した。日本ではこの様式の公共建築物はしばらく作られることはなかったのだけれども、北朝鮮に伝播したかと思われる。
ピョンヤン人民大学習堂、とかいう北朝鮮版”帝冠様式”の建物
そして韓国を代表する”帝冠様式”の建物といえば、なんといっても大統領官邸・青瓦台だ。
これは2代目の青瓦台で朴正煕が仕事場としていた初代の青瓦台は取り壊されて今はない。(韓国人は取り壊すのが好きだ)
初代の青瓦台は元々は日本帝国時代の朝鮮総督官邸だった建物で、この屋根の瓦が青みがかっていたことが、この名前の由来とされている。
いったいどのような瓦で、どのような色だったのか気になるところだ。
半島産の瓦であったのか日本産の瓦であったのか。
青瓦台は李承晩が使用した当時は「景武台」と名づけられていたが、彼が余りに評判が悪かったので、後を継いだ尹潽善が李承晩を一掃するために名前を変えざるをえなかったとされている。
つまりあの大統領があれほど不適格でなかったなら、青瓦台という名前は生まれなかったであろうし、現在の大統領官邸もまったく様子が違っていたはずである。