初代の青瓦台(李承晩時代は「景武台」)の屋根の瓦に関しては、実態がわからなかった。
朴正煕の時は大統領官邸の所在地などは国家機密で一般人の接近も許されなかったのかもしれない。
屋根の様子がつかめない画像しか参照できなかった。
1956年の景武台
一応、朝鮮総督官邸といわれる画像もあるのだが上の建物と同一かどうかも確信がもてない。
1930年代完成の朝鮮総督官邸(”帝冠様式”ではない)
洋風建築の総督官邸の写真画像からだけでは、瓦屋根なのかスレート葺きなのかもわからない。
ついでに関連したものとして、下の二つのイメージ資料があった。
左は最初の朝鮮総監官邸と言われるもので南山にあった。 韓国併合の歴史の舞台もなった建物だ。
この建物も今はない。
右は南山の朝鮮総監官邸の後継として計画され、図面は残ったものの結局は作られなかった幻の総督官邸である。
設計者は歴史主義建築とかフリークラシック様式とか称される辰野金吾氏である。
レンガ造りで屋根はスレート葺きだったと思われる
1930年代の総督官邸もある程度この設計を参考にして立てられたのではないかと思われる。
辰野金吾といえばレンガ造りの東京駅であるが、おりしも、東京駅を創建当時に復元すべく現在工事中だ。
復元工事中の東京駅 玄昌石を敷石に使った歩道
幻に終わった辰野設計の総監官邸も、出来上がったとしたら似たような雰囲気であったと思われる。
この屋根はスレート葺きで、使われている石は宮城県産の青みを帯びた黒色粘板岩・玄昌石である。
今回の大震災で現地で用意していた大量の玄昌石が津波に襲われたものの、関係者が懸命に拾いあげて、復元工事に利用できるまでになったというエピソードがある。