「石上神宮」は、奈良県天理市にある神社である。
ここで毎朝行われる朝拝(朝の礼拝)に参加した。朝拝は国宝の石上神宮拝殿で行われる。そう、この拝殿に上がる事が出来るので参加したのだ。
紅葉にはまだ早いね。もう少しすれば、さぞかし綺麗だろう。(これは帰る時の写真。最初の写真も。)
因みに、石上神宮は2回目の訪問。前回は2年前、天理教協会本部に行く前に立ち寄った。
朝拝は朝の8時30分から始まる。それ以前は参拝客が非常に少ないが、鶏が盛んに鳴き声を上げていた。
さて、重要文化財の楼門を潜ろう。
国宝「石上神宮拝殿」
遂にやってきた。国宝の拝殿とご対面。
この建物は、伝承としては1081年に白河天皇から建物を賜ったものとされているが、大仏様が混じっているので、一応鎌倉時代初期の建造という説が有力だ。ただ、身舎の柱間が庇のそれより狭いという古風な所も伺えるのだが。鎌倉時代改造説もありかもしれない。
受付は楼門の右手にある。300円を払い、神拝詞を買う。朝拝では、自分もこの詞を唱えるのだ。
これが神拝詞
裏表にびっしりと詞が書かれている。これを拝殿で神職さんたちと一緒に読み上げる。30分近くかかったかな。
因みに、神職さんたちはこれを全部暗記していた!
拝殿の内部
残念ながら、朝拝の写真はない。礼拝中に写真を撮るわけにもいかない。上の写真は皆が退場してから撮ったものである。写真のござに横一列に座るのだが、結構冷えたね。真冬はもっと寒いだろう。
拝殿は5間4面(正面7間・側面4間)、身舎は組入天井、その周囲は化粧屋根裏。入側柱を繋ぐ貫が目立つ。
拝殿正面
扉を釣るwarazaが目立つ。この辺も大仏様の影響だろう。今は扉が取り除かれ、御簾が吊るされている。これだけで神社の建物の外見になる。組物は平三斗。あと、正面軒桁に継目が全く見られなかった。20m近い一丁材を使っているのだろうか。
頭貫先端には大仏様木鼻を付ける。
楼門の左側には、鎧を収めるマツ材の鎧柩が置いてあった。14世紀のものらしい。

石上神宮で忘れてはならないのは、国宝の鉄剣「七支刀」。中国の年号で泰和四年(西暦369年)と記されている。非公開。
さて、この神社には、国宝の建物がもう1つある。
それが、この「摂社・出雲建雄神社」、12世紀の建造。
元々は内山永久寺の鎮守社の拝殿だったが、大正時代にここに引っ越してきた。
屋根にコケや草がびっしりと生えている・・・早く修理しなければならないが、これはこれでなんかいい感じだ。
この拝殿は全体に木割が細く、繊細な建物である。蟇股なんかは特に。
正面5間・側面1間で中央1間を土間とする、いわゆる割拝殿の形態だが、これは当初からのものではなく、1300年に改造されたものである。当初は3間1間だったらしい。従って、中央にかけられた唐棟は日本最古のものではない。
石上神宮で忘れてはならないのは、鶏。色んな種類の鶏が野生化して闊歩している。そう、現在ではこれらの鶏は、石上神宮の神の使いなのだ。
その中でも、最も印象深いのが、この鶏。体の色といい、尾っぽといい、最高。まさに神の使いと言うにふさわしい。
ここの鶏は野生化しているので、木に登るのも得意なのだ。あの神の使いが運良く木に登った!この堂々とした容姿をパシャリ。
石上神宮拝殿で朝拝。特別な行事予定がない限り毎日行っているので、誰でも気軽に参加できる。朝拝し終わって、ピリッと気持ちが引き締まった自分であった。
終わり