本日(12月16日)、東大寺開山堂が公開される。そこに祀られる良弁僧正坐像も同じく公開。今日は日曜日。これは行くしかない。
阪奈トンネルをくぐる。例の吊り天井式ではないが、一部分吊り天井になっていた。
車で東大寺に行く場合は、転害門付近で駐車すべし。特にこれは安い。
さて、大仏殿の北側を歩く。今日は暖かいし、いい天気。右端の建物が大仏殿。
大仏殿
大仏殿の北側で、ひたすら草を食う鹿たち。
そのまま直進すれば、二月堂が見えてくる。

着きました。開山堂への入口は四月堂の隣にあります。

開山堂は12月16日しか公開しない。今日が日曜日でほんまに良かった。
拝観料は500円。
門をくぐる。内部は思ったより広かった。
国宝「東大寺開山堂」
遂に開山堂に到着。正面3間・側面3間の建物であるが、この建物の見所は何といっても内部のNaijin部分である。Naijinは方1間の建物で1200年に重源上人によって改築され、完全な大仏様建築なのだ。
そのNaijinの建物が1250年に現在の場所に移築され、外側の部分が増築されて現在の外観となった。
結構参拝客が多かった。やはり年に一度だし、今日は日曜日なので尚更だろう。
何とか内部の組物だけでも写真に収められないものか。
内部写真は当然禁止。だから建物外側の写真を撮って満足していた。最初はね。
しかし、途中で警備員さんが交代。しかもその方に、外側からなら内部も撮っていいという許可が出たのだ!
そして撮った写真がこれ。見事な挿肘木!これぞ大仏様建築。
見て思ったことは「豪快だな」。Naijin建物は方1間しかないのに3段も手先を出し、全体的に木太いので非常に力強い印象を受ける。また、3手目肘木先端には大仏様の繰型が付けられ、外側に向かって広がる力強さを助長している。
これ以外に写真がないのが残念だが、Naijin建物は何段もの貫で固め、見るからに非常に強固。中備には間斗束、巻斗、蟇股、二つ斗と置き、その上に遊離尾垂木みたいなものを置いていた。
みたいなものと書いたのは、Naijin内部を見るとそれが天井部分にまで達していたから。これは遊離尾垂木ではない。名前は何だろうと思っていると、説明書きには「骨」と書かれていた。Naijin建物は天井から外側に向かって8本の骨を出しているのである。そんな名前の部材は初めて聞いたが・・・

もう1つの目玉は、当然これである。国宝「木造・良弁僧正坐像」。
良弁は東大寺創建に尽くした人物。近江百済氏の出身という説もある。この木造は開山堂が創建された1019年頃に作られたとの見方があるが、鋭い衣紋表現など、様式的に見て9世紀後半頃のものとする考えもあるようだ。
開山堂内部から東側を眺める。二月堂と三月堂(法華堂)が見えます。
開山堂の後ろ姿。後ろ側にも大きな桟唐戸がある。上の写真はここから撮ったものである。
東大寺開山堂。その内部は完全な大仏様であり、見ていて面白かった。唐招提寺礼堂より10倍以上良かったかな。ただ、浄土寺浄土堂もそうだが、完全な大仏様の建物は重源1代で終了したのが残念。やはり当時の日本人にとっては、少々異質過ぎたのかもしれない。
終わり
国宝「浄土寺浄土堂」、1192年