
蔡済恭(1720‾1799)の肖像
①誰が読者か
marisaが日本人に質問した。「金万重が著わした小説 謝氏南征記の読者層をどう思うか?」
jitouが思うに、それはハングルが読めた人間だ。その多くは両班階級であろう。漢字が読めればハングルも読める。
ただし、両班階級であれば全員が漢字が読めたかというと、そうでもなく、ほぼ漢字がだめだったものもかなりいたという。
②印刷なのか写本なのか
marisaが示した(画像)「謝氏南征記」は活字印刷にはみえない。木版印刷か手書きだろう。
どちらであるのか、分かっていたら教えてほしい。
もし、手書き(筆写)だとしたら読者数は限定されるし、木版印刷とすると、読者は数百人以上はいた、ということになる。
私としては線が非常に細くなっている箇所(赤丸)があることから手書きではないのかという印象だ。

③貸本の料金はいくらなのか
marisaが指摘した蔡済恭による、貸本への散財の害への言及。 ここで問題になるのは、料金の相場だ。冊数x期間の単価が判っていたら教えてほしい。
その料金が銭で支払われたのか、それとも銭以外で支払われていたのかということも注目点だ。
なぜなら、貨幣経済(銭の経済)が回りだしたのは朝鮮の場合、18世紀後半からと考えているからだ。微妙な時期だ。
④予告
現在、私は出先にいて、手元に資料などないのだが、2,3日中に、朝鮮の書籍市場に関連して若干の引用をしてみたい