
中共革命根拠地ドキュメント。
1920年代30年代の中国共産党統治下において何が起きていたのか?
この本は中国の県誌を丹念に追って説明しています。
結論から言うと、その内容は凄まじい。虐殺、粛清のオンパレード。人間の命がまるで虫けらのようです。
かつてユンチアンが書いた本『Mao: The Unknown Story』(誰も知らなかった毛沢東)を読み、その内容に衝撃を受けたことがありますが、中共革命根拠地ドキュメントの方が内容が具体的で正確でしょう。
中国の農村社会は昔から暴力と隣り合わせであり、日本の農村社会のようなものを想像すると到底理解できない。
中国共産党が仕掛けた土地革命戦争はその暴力をさらに解き放ち、歯止めが利かなくなった。
地主階級に対する攻撃、テロ、収奪を行っていただけでは飽き足らず、富農も階級の敵として攻撃して収奪。敵の範囲を拡大して攻撃していく様子が書かれてますが、そうしないと経済運営をまともに行えない様子が分かります。共産党と言っても経済は超素人集団、収奪することでしか体制を維持できない、まさに悪循環。
さらに仲間内においても暴力は向けられて、粛清の嵐が繰り返される。このような内容が具体的に記されており、一読の価値があるように思います。
もちろん地主側も黙ってはいないし、反撃もまさに虐殺を伴う激しいものだった。当時の中国社会は生きるのに生易しい社会ではなかったのですね。中国人はそのような厳しい社会を生き抜いてきた人々であり、中国人の激しい性格も当然なのかなと思います。
とにかくこの本は面白かったです。