前のスレで火縄銃の威力は具足(厚さ1.4mm鉄製)の前後を容易く撃ち抜き、当たれば助からないとしました。
現在のケブラー繊維で作られた自衛隊で正規採用されている防弾チョッキでも防げると言われているのが砲弾の破片、拳銃(44マグナム、9mmパラベラム弾)ぐらいで小銃の弾は防げないようです。
火縄銃の威力は現在の9mmパラベラム弾を装填した拳銃の威力を上回り、口径にもよるとは思いますが現在の防弾チョッキでも当たれば防げない可能性があります。
実際の実験で口径9mm、火薬量3グラムの火縄銃は距離50mで厚さ48mmの檜の合板に約36mm食い込み、背後に亀裂を生じさせています。二枚重ね2mmの鉄板は貫通はしなかったですが内部の鉄板がめくれ上がるなど、雑兵記の当たったら助からないの記述に偽り無しの威力を発揮しています。
蜘蛛の糸は同じ太さの鋼鉄の五倍の強度、ナイロンの二倍の伸縮性を持っています。飼育に新鮮な餌が必要で、一箇所に集め過ぎると共食いをする性質があり、蚕と比べ飼育には致命的に向いていない難点がありますが強度では申し分有りません。
1.2m×3.4mの絨毯一枚編むのに80人を越える人手で4年掛けていますが、集める蜘蛛の種類を変え、人員を増やせば時間を縮める事は可能だとは思います。そんな防護服より鉄鎧を配備した方が早く、安い。
朝鮮の役で戦略的な影響を与えたのは明軍で、朝鮮軍の影響は戦術レベルで与えられていたかどうかと影響は限定的だったのと、丁卯、丙子戦争では清軍に全敗こそは無かったが完敗と言って言いほどの敗北を喫しています。
銃を防げるだけの防御力があった防護服が有ったとするなら生産性が悪く、配備が極めて少量で戦略はおろか敵国の記録(印象)に残らない程度の配備しか出来なかった事が想像できます。
強度で現代繊維に勝り、生産性が悪いとなると蜘蛛の糸一択。
麻や綿でも火縄銃の火薬が不良品で十分な爆発力が得られない、弾が銃の口径よりずっと小さく燃焼ガスが漏れ十分な初速が得られない等、常に良好な状態で撃てるとは限りません。偶々距離が離れていた。何かを貫通して威力が落ちた等の条件があるので絶対に防げないとは言い切りませんが、鉄鎧より防げる可能性は低いでしょう。