<慰安婦記事訴訟>元朝日記者の請求棄却 札幌地裁
https://mainichi.jp/articles/20181109/k00/00e/040/335000c毎日新聞 2018.11.9

植村隆氏(60歳)
元朝日新聞記者の植村隆氏(60)が、従軍慰安婦報道の記事を「捏造(ねつぞう)」と報じられ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの桜井よしこ氏や出版3社に損害賠償などを求めた訴訟で、札幌地裁(岡山忠広裁判長)は9日、植村氏の請求を棄却した。
植村氏は朝日新聞社の記者だった1991年に書いた従軍慰安婦に関する新聞記事について、桜井氏が雑誌やインターネット上で「捏造」「意図的な虚偽報道」などと繰り返し断定し、社会的評価を失墜させられたと主張。桜井氏は「記事への論評は名誉毀損(きそん)に該当しない」としたうえで「事実と異なることを書き、記事が誤りだと判明しても意図的に訂正しなかったのならば捏造に当たる」と反論していた。
岡山裁判長は「植村氏が事実と異なることを執筆したと桜井氏が信じる相当の理由があり、桜井氏が記事を書いた目的には公益性があった」との判断を示した。
桜井よしこ氏「証拠に基づく当然で適切な判決」
判決言い渡し後、桜井氏は「証拠に基づく当然で適切な判決。ジャーナリスト個人に対する提訴は表現の自由を侵すもので、今後は言論の場で意見を戦わせるべきだ」とコメントした。植村氏は「不当判決で受け入れることはできない」として控訴する考えを明らかにした。
