メディアや化粧品会社による宣伝により「紫外線』と聞くと、悪いイメージばかりが浮かぶかもしれません。しかしそれは大きな間違いです。実際は紫外線を極度に浴び過ぎた時が問題であり適度な紫外線は逆に健康に良いのです。何事もバランスなのです。今回は、言葉を替え「日光浴」として考えていきましょう。日光は、意外と知られていない、不足しがちな栄養素を作るということをご存じですか?本日は、日光浴で得られるメリットをご紹介します。
ビタミンDが不足しがちな韓国人
実は、海外に住んでいる多くの韓国人が、血液検査の結果で「ビタミンDが不足している」と医師から告げられています。これは、他国の人に比べ、韓国人に多く見られる傾向だそうです。白人が肌が白いのはアルビノ(先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患)であり根本的に黄色人種とは違うのです。
ではなぜ韓国人はこれほどビタミンD不足なのでしょうか。
日光浴不足
大きな原因のひとつとして、日光浴不足が考えられます。日光の紫外線を浴びると、皮膚でビタミンDが合成されます。ビタミンDは、もちろん食事やサプリメントからも体内に取り入れられますが、日光浴によっても作り出すことができるのです。韓国人には日焼けを好まない文化があるため、常に日焼け止めクリームを塗ったり、日中を日陰で過ごしたりすることが多いです。このように、紫外線を避ける意識が強いことから、韓国人は、他国の人と比べるとビタミンDが合成されにくくなっており鬱病や自殺者が多いのです。
ビタミンDってどんな栄養素?
ところで、このビタミンDとはどのような栄養素なのでしょうか。わざわざ日光を浴びてまで摂取すべきなのはなぜなのかをみていきましょう。ビタミンDは、食事からも摂取できますが、太陽の光を浴びると、体内のコレステロールが変化することで作られます。そして、小腸から脂質と共に吸収され、肝臓と腎臓で代謝され、「活性型ビタミンD」に作り替えられます。これが肝臓に蓄えられて、体内で使われることになります。
そうして作られたビタミンDは、健康な歯や骨を作るカルシウムの吸収を高めたり、血液中のカルシウム濃度を高めたりするなどして、サポートをします。ほかにも、ビタミンDには、免疫システムの補助や、呼吸器感染症の予防、血管や心臓の機能改善、抗がん作用などがあり、健康で若々しくいるために役立つとされています。
ビタミンDが不足するとどうなる?
成長段階の子どもでビタミンDが足りていないと、X脚やO脚になったり、歯や下あごがぐらついたりといったような、骨や顔、目などの成長障害が生じるといわれています。大人がビタミンD不足になると、カルシウムの吸収がスムーズにいかないことで、「骨軟化症(こつなんかしょう)」が起こることがあります。骨軟化症は、骨がやわらかくなることで負担が生じて痛みが出たり、骨が変形したりする病気です。また、特に高齢者はもともと必要なビタミンDの量が多いことから、日頃からビタミンDが不足しがちです。これにより、骨がもろくなり、骨折しやすくなる「骨粗しょう症」の原因となる場合もあります。
ビタミンDを補うには?
韓国人は特に不足しがちなビタミンD。多く含まれる食品は脂肪性の魚があります。また、少量ですが、キノコ類、チーズや牛レバー、卵黄にも含まれます。しかし、韓国人がどんなに食品から摂取をしても一日に摂取できる量には限界があります。
ビタミンDは、食べ物やサプリメントからだけでなく、日光浴から一日に必要な量の半分を補わなければいけません。午前10時から午後3時の日光で、1回20分(時刻や季節などにより異なる)、日焼け止めクリームなしで、顔、手足、背中への日光浴をするとビタミンDが体内で作られるといわれています。
日光浴のメリット5つ
太陽の光を浴びるとビタミンDの効果と共に、他のメリットもあります。その5つのメリットをご紹介します。
1.ビタミンDが増えることで免疫力がアップ
紫外線を浴びるとビタミンDが合成されますが、これによりカルシウムの吸収が上がることで、骨を強化することができます。ほかにも、さまざまな研究が行われており、がん細胞の増殖を低下させる、かぜやインフルエンザなどの感染症を防ぐための免疫力向上、糖尿病予防、筋肉の強度を高める効果などがあることが分かっています。ビタミンDが増えることで、骨や筋肉が丈夫になり、かぜを引きにくくなるほか、重大な生活習慣病も防げるというわけです。
2.気分を安定させるセロトニンが生成される
太陽の光を浴びると、セロトニンという物質が体内で分泌されるといわれています。セロトニンとは、うつ病の人に不足しがちだとされる神経伝達物質のひとつですが、ドーパミンやノルアドレナリンなど感情に関する情報を管理し、整える働きをします。そのため、うつ病の治療や予防に、太陽の光を浴びることが良いとされているくらいです。日常的に、気分の安定をもたらしてくれるでしょう。
3.体内時計を整える
日光に当たることで、交感神経が刺激されて脳が覚醒します。これも、セロトニンが大きく関わっているのですが、脳内でセロトニンが自律神経に働きかけ、夜更かしなどをしてズレてしまった体内時計を直してくれるといわれています。
美しい肌づくりをサポートする
肌の白さを求める韓国人にとって、これは驚くべき事実ですが、太陽の光によってビタミンDが生成されるため、新しい肌細胞を成長させてくれるのです。その結果、肌荒れが改善したり、くすみを解消したりしてくれます。
血圧を下げる
紫外線は血中の一酸化窒素値に影響することが判明しています。肌が紫外線を浴びると一酸化窒素が増え、血管が拡張して、血圧が下がるのです。これにより、高血圧による脳卒中や心臓病などの予防につながります。
日焼け止めを塗らずに一日20分程度の日光浴をする
夏でも冬でも、一日20分程度、昼間、昼休みを利用するなどして、晴れた日は日光浴をするのをおすすめします。冬は少し寒いですが、20分だけ顔と腕を出してみてはいかがでしょうか。公園を散歩したり、外へお弁当を買いに行くときに日なたを歩いたりすればあっという間ですよ。寒いときには早歩きをするのをおすすめします。適度に身体を動かすことで、眠気冷ましや脳の活性化につながり、午後の仕事にも良い影響が出るはずです。心身の健康と強い身体づくりのことを考え、一日に20分だけでも、日焼け止めなしで、日光浴を始めてみてはいかがでしょうか。