殺人・ストーカー・性犯罪・薬物依存・暴走族などの脳
脳の大きさには意味があることがわかった。悪事を働く人の脳は小さいというのだ。米シカゴ大学の神経生理学者らが善人の脳の容積は悪人よりもはるかに大きいことを証明した。この論文は学会誌「生物学的精神医学」に掲載された。この実験には有志で226人の被験者が参加している。
コンピューター断層撮影の結果、「悪い人」の脳が「善人」に比べてかなり小さいことが判明。さらに「性格の悪い人」は脳内の灰白質もかなり小さいことがわかった。これらの結果をもとに学者らが導き出した結論とは、脳が小さい人の「悪さ」は生まれつきのものであるため、悪人であるということに責任がないという。つまり悪人になるかならないかは躾が左右するのではなく、全ては生れもった性質に起因するというわけだ。
またトラウマ、肉体的虐待、精神的虐待、育児放棄など問題のある家庭で育った場合、脳の左側の運動野の機能が低く、論理的能力も低い。また、大脳新皮質も健常者と比べると低くなっている。サイコパスの殺人犯の脳は、知覚皮質が機能していないことがわかっている。これは、人の迷惑を全く考えずに振舞うことを意味している。また、前頭前皮質が健常者のように活動していない。(睡眠中の脳の状態に近い)
一般的に、脳の前方が機能していない人は攻撃的な傾向があり、衝動性や自己抑制の欠落、異常な感情表現、行動抑制不能、幼児性などの特徴がある。また、犯罪者の脳を調べてみると、左右非対照だったり、のう胞があったり、さまざまな障害が見出せることが健常者の50倍に上る。脳の機能を理解することにより、抑えることが出来る凶悪犯罪がかなりあることも確なことである。
その他論文、犯罪者の脳
犯罪を連続的に犯す人の脳にはある特徴があると研究者たちは言っている。人の脳は、たとえ、「殺したい」「人に迷惑をかけたい」と思っても、前頭葉がブレーキをかけようになっている。しかし、前頭葉が委縮いる脳は、ブレーキがうまくかからない。米国で、衝動殺人犯の脳を調べたところ、殺人犯の全員が、脳の前頭葉機能が低下しることが判明。つまり、犯罪者の脳は、ブレーキをかけることができない脳だったのだ。
パメラ・ブレイク博士によると眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)は、攻撃的な衝動を抑制する機能として特に重要な部分だと述べている。31人の殺人犯の脳の断面を見て、注目すべきことを見つけている。31人中20人が衝動を制御するのに不可欠な箇所に損傷を負っていたのだ。他の研究では、研究の一環として検査されたテキサス州の死刑囚の40%の脳にやはり損傷があった。研究者たちは、幾つかの事柄が脳に損傷を与えると述べている。頭部の怪我、幼年期の肉体的または性的虐待、慢性ストレスなどでさえ主要な感情中枢の縮小の原因となり得えるとのことだ。