日本の神社仏閣におけるおみくじの起源は古く、奈良時代(8世紀)にさかのぼります。当時の日本では、神道と仏教が混交していた時代であり、その影響がおみくじの起源にも見られます。
おみくじの起源の一つは「御神籤(みかんじょう)」とされています。これは、神社で行われる神職や巫女が神のお告げを記した札を授与する風習から派生したものです。古代の日本では、神の意志を直接聞くことは一般の人々には難しかったため、神のお告げを書いた籤(くじ)を引いてその結果を受け入れることで、神の意志を知ろうとする風習が生まれました。
また、おみくじの起源には仏教の影響もあります。仏教では「諸法無定」という考え方があり、人生において吉凶は定まらず、変化するものとされています。この考え方が、おみくじを通じて人々が未来の運勢を知ろうとする意識に影響を与えたと考えられています。
おみくじの起源
実は元三慈恵大師良源上人(912~985)が仏教各宗の寺院や神社で行われている「おみくじ」の創始者であることは案外知られていない。慈恵大師が観音菩薩に祈念して偈文(げもん)を授かった観音籤(くじ)が起源と言われる。また、元三大師が如意輪観世音菩薩の化身であると言われているところから、「観音籤」の名があるともいわれる。
江戸時代初期、東京上野の寛永寺に黒衣の宰相といわれた天海大僧正(1536~1643)という方がおられた。天海大僧正は常々慈恵大師に深く帰依されていたが、夢枕の中に慈恵大師が現れて、「信州戸隠山明神の御宝前に観音百籤あり。これは、後世複雑な社会において人々の困難を救うために観音菩薩に祈念していただいた、いわば処方箋ともいうべきである。これを私の影像の前に置いて信心をこらして吉凶禍福を占えば、願いに応じて禍福を知ることができるであろう。そうして衆生を利益せよ」というお告げをいただいた。早速に人を戸隠に派遣して確かめると、偈文百枚が納められていたという。
『観音経』には「浄聖なる観世音菩薩を念じ、念ぜよ。疑いを生ずることなかれ。観世音菩薩は苦悩や死や厄災において、頼みとして最高の救世主である」と説かれている。番号を付けた百本の籤を小さな穴のあいた箱に納め、至心に祈りながらそのうちの一本の籤を得て、引いた番号に相応した偈文によって、願う事柄の吉凶を判断すると、的確な指示が得られたのであった。現今の神社仏閣で気軽に引けるおみくじは、この「元三大師百籤」から発展したもので、人間の運勢、吉凶を五言四句の偈文(漢詩百首)や和歌(神社に多い)にまとめ、一番から百番まで連番をふり、引いた番号に書かれた文面で占うものである。
このように、神道と仏教の影響を受けながら、おみくじは日本の神社仏閣における重要な文化として発展してきました。
無料なので気軽に今日の運勢を占うには最適だと思います。毎日1日の運勢を占うも良し、年始に1年の運試しをするも良し、気軽にお楽しみください。ただし、引いた時の運勢ですから何度もその日に引くのはお奨めしておりません。ありがたくおみくじの内容を受け取りましょう。