E(ε;・茶・) さて、先日紹介した割算が、何故割算として成立しているか、です。
小学校の時、6÷2くらいの簡単な計算で、学校の先生が
「6の中に2は何個あるかな?」
なんて事を言ったと思います。割算に於ける考え方は、小学校から中学校に至る間に¥"何個あるかな?¥"から¥"分割してみよう¥"、¥"逆数の掛け算なんだ¥"に進化し、さらに進化すると¥"カップリングに同値類を入れて商体にして…¥"と、聞いただけではわけのわからない方向に進化します。
割算は代数学の考え方を進化させるのに非常に役立っています。
で、今回の手法ですが、最も古典的な考え方。1946の中に、6は何個入っているかな?が基本。
6が何個入っているかを探すのは面倒ですが、10が何個入っているか探すのは簡単です。
そこで、1946の中の1000に、10が何個入っているか確認します。100個ですね。
これが上の図2の下に記した赤い1に相当します。
さて、10は1946の中に100個ありますから、当然少なくとも100個の6が1946の中に入っているはずです。
そこで、1946から100個の6を引きましょう。
この時、1000を引いてから、引きすぎた400を足します。(足し算の方が簡単だから)
図2の消された1000と、書き加えられた赤い4は、これを意味しています。
さて、残った数字は幾らでしょうか?1346ですね。これが図3。
再度10が何個あるか調べてみます。100個ありますね。つまり、図2で行った事と同じ手順で計算ができます。
これにより、残った数が10以上である間はひたすら¥"残った数の中に10が何個あるのかな?¥"と探し続ける事ができます。それはすなわち¥"残った数の中に6が何個あるのかな?¥"をわかりやすくするための物です。
最後だけ8÷6を別に行ったのも、残った数が10以下になってしまい、同じ手法が通じなくなったからです。
意外と原理は簡単ですね。
さて、この手法の利点と欠点を考えてみましょう。
欠点は誰にでもわかります。ひたすら煩雑である事。二桁以上の数で割る場合もこの手法が使えるのですが、更に煩雑になります。冗談半分に194691÷86を計算してみたのですが、途中で凄く馬鹿馬鹿しくなりました。(こんな面倒なのは爪楊枝を使って算木開平した時以来)
利点があるのか?と言われてしまうと困るのですが、まず、まともに引き算を使う必要が無い事。実際には引き算になっているのですが、特定の桁の数字を消すだけで、手元で引き算の計算をしているわけでありません。そして掛け算だけで間に合う事です。
ちなみにヤンチャとしては以下のような利点も考えて見ました。
小学生に割算の筆算を教えると
この様に3を書かねばならない時に
この様に色々な数字を書いてしまい、計算が混乱する子が結構¥居ます。(中学生でもたまに…)
割算が複雑になればなるほど、¥"どの数字を選ぶか¥"は判別しにくくなります。
私はこの様な手順を個人的に「お試し代入」と呼んでいるのですが、先日の開平にしても、今回の割算にしても、このお試し代入を減らすように組まれています。
とても煩雑な割算方法ですが、一切の推論を必要とせず、機械的に解ける様になっています。不思議な手法ですね。
とは言え、12世紀頃、現在の割算筆算に近い手法が中東から入ってからは、たちまちこの煩雑な方法は駆逐されてしまったそうですから、やっぱり利点より欠点の方が遥かに大きかったんでしょうねw