「祭りであった男が言った。
廃墟を訪れてはならない
廃墟に心を動かしてはならない
廃墟に閉じ込められた時間に触れると
心が腐りはじめるから
と
それを聞いていた若い女が言った
廃墟を訪れなくてはならない
廃墟に心を動かさなくてはならない
廃墟に響き渡る沈黙を耳にすると
心が癒されはじめるから
と
どちらにせよ
僕たちのいる祭りの場は
もうほとんど廃墟になりつつあったのだ。」
沢木耕太郎「深夜特急ノート」より
久しぶりに愛着あった懐かしい
「廃墟」に再訪してみるのも面白い。
旅の醍醐味の一つといえるだろうから。