一言で言えば、「昔は良かった」という内容。現代っ子は知らないでしょ、昔はこんなのがあって良かったんだよ、そんな話。というか、それだけの話。メッセージ性とか、見終わった後の高揚感や爽快感も無く、金返せと言いたくなる気持ちだけが残る。まさか、この閉塞感漂う時代に、テーマソングと同じ「上を向いて歩こう」がメッセージですなんて、そんな芸が無いことは言わないよね?
父が企画して息子が監督した映画だけど、息子は偉大な父ほどのカリスマや能力は無いと知っていることと(監督のくせに、舞台挨拶では主題歌を歌った歌手の方を目立たそうとする)、それでも父に指図はされたくないという反駁からか、この二人は実際にはとても仲が良くないそうだ。そんな場外の事情が出来栄えの低さに微妙に反映されている印象も受ける。でも宮崎駿商店と化したスタジオジブリで宮崎駿に逆らえるのは、息子しか居ないのかも。うーん、閉塞感が漂うのは日本ではなくてスタジオジブリ自体か?
少女マンガが原作で、時代設定も少し昔で、誰もが経験した甘酸っぱい過去の恋心を思い起こさせるような映画が見たかったら、「耳をすませば」をTSUTAYAで借りましょう。その方が安上がりで、なおかつ満足出来ます。

耳すまマンセー♪