2010.10.5 11:57
大畠章宏経済産業相は5日の閣議後の記者会見で、中国から日本に向けたレアアース(希土類)の輸出が滞っている問題で、「再開されたと判断できる状況に至っていない」と述べ、中国側に近く是正を求める方針を明らかにした。
経産省では9月28~30日にかけて、レアアースの輸出状況に関する緊急調査を実施。その結果、具体的に回答があった31社すべてが「支障が生じている」と答えた。
具体的な支障としては、「通関申請は受理されたが許可が下りない」「日本向け荷物に全品検査が行われ、事実上輸出が止まっている」との回答があった。
レアアース以外の輸出入状況でも、回答した424社のうち124社が、「遅延が生じている」と回答した。輸出手続きへの支障は9月21日から増加したという。
大畠経産相は、「中国政府は(禁輸措置の)指示をしていないという公式見解だが、調査結果に実態が表れた」と、強い懸念を表明。「これからどう推移するのか、継続して調査を行っていく」と述べ、情報収集を継続していく姿勢を強調した。
尖閣諸島近海での中国漁船衝突事件後、レアアースの輸出が事実上停止。先週になり、輸出申請や通関手続きが再開されたが、輸出全量の成分検査による規制が続いている。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/101005/mca1010051157014-n1.htm
レアアース:31社「支障生じている」 中国の輸出停滞で
中国からのレアアース(希土類)輸出が滞った問題で経済産業省は5日、国内企業を対象にした対中貿易の実態調査結果を発表した。具体的に回答した31社すべてが「支障が生じている」と回答。大畠章宏経産相は同日の閣議後会見で「輸出が再開されたと判断できる状況に至っていない」と述べ、中国側に是正を求める考えを示した。
調査はレアアース規制と、通関手続き厳格化による遅延など輸出入規制について、沖縄県・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で船長が釈放された後の9月28~30日に実施。レアアースは商社など66社、輸出入規制は商社やメーカーなど424社から回答があった。
レアアース規制では、船積みの遅れ14件▽通関で許可が下りないなど11件▽中国語の輸出許可証を要求されたなど書類申請時の支障8件--などの影響があった。9月20日ごろから顕著になったといい、石垣簡裁が19日、中国人船長の拘置延長を決めたことが影響した可能性が高い。
通関手続きの厳格化では、124社で214件の遅延などがあったと回答。レアアースと同様、20日以降に急増した。【増田博樹】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20101005k0000e020055000c.html