ニミッツ級の空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」 (USS George H. W. Bush, CVN-77) が完成し、2009年1月10日に就役した。
ニミッツ級の最後を飾る最新鋭空母である。
ニューポート・ニューズ造船所Newport News Shipbuildingでの組み立ての様子を紹介する。
質問:何故、航空機メーカーが原子力空母を造っているの?
答え:ノースロップ・グラマン社がニューポート・ニューズ造船所を買収したから。
2001年11月7日にニューポート・ニューズはノースロップ・グラマンとの吸収合併協定に署名し、40億ドルの造船所が誕生したのである。
その他、原子力潜水艦で有名なインガルス造船所も買収している。
質問;バルバス・バウ(Bulbous Bow)は、船の造波抵抗(Wave drag)を消すために本当に効果があるの?
答え:航空機や荷物などで喫水高が大きく変わってしまうと効果が弱くなるかも。
特に船体が軽くなり浮かび過ぎてしまいバルバス・バウが水面上に出ている場合は推進効率が悪くなってしまう。
質問:巨大なスクリュープロペラはアメリカ製?
答え:ロールスロイスRolls-Royce社製。
30tを超える巨大な物で真鍮製である。
ウェスティングハウス A4W 原子炉2基、蒸気タービン4基、4軸、260,000shpにより推進するのだ。
マグネット・クレーンで鋼板が吊り上げられていく。
巨大なシャフトが削り出されていく。
全てが特大サイズだ。
質問:水の中で青白い光。一体これは何をしているの?
答え:これは鋼板を加工するためのプラズマ溶接機。
真上から垂直に切断するのは勿論、斜め右から、左から・・・切断角度は自由自在に操ることが可能。。
切断面を斜め45度にすることで、鉄板を繋ぎ合わせる時の接合面積が増えるため強度が増す。
しかも、プラズマ溶接は水のなかで行うことが可能。
これにより、切断時の煙、騒音、火花などが軽減され、環境にも優しい。
日本・韓国の造船所でも使用している。
↑これはジェット燃料供給ラインを整備している様子。
安全で迅速、信頼性の高さが要求される。
周辺には消火設備が備わっている。
質問:バルバス・バウ(Bulbous Bow)の先端にある白い窓は何?
材質は何なの?
答え:ソナーの窓。ソナードームの内部は、水中振動波(水中音波)の振動子と受信センサーが球状のフェーズドアレイレーダーとして多数が取り付けられ、間隙は水などで満たされている。
バルバス・バウの外面カバーは繊維強化プラスチックか合成ゴムである。
内部を保護するとともにセンサーの感度を落とさないように配慮されている。
質問:seoultokyoはニミッツ級空母のサイドエレベーターに乗ったことがあるの?
答え:Yes。
横須賀基地ではクリスマスになると一般人に内部を公開するので大勢の見物客が訪れる。
ニミッツ級の空母「George Washington」の飛行甲板にはサイドエレベーターで昇った。
振動も少なく高速上昇・下降が可能な素晴らしいエレベーターだった。
乗員3200名が90日間生活できる、一つの街。
当然、専用のコックさんたちも常駐し、積み込む食料や日用品の量も大変なものだ。
医療機関やトレーニング・ジム、図書館、教会もあるそうだ。
完成模型を見て、ご満悦のブッシュ大統領。
「やったぜ、Baby!
余は満足じゃ。」