
【流氷砕氷船ガリンコⅡ号】

初代ガリンコ号が実験船を改造した船であるのに対し、後継機であるガリンコ号IIははじめから流氷観光をターゲットに設計された。総トン数は初代の4倍近い150tとなり、定員も195名と大幅に増員された。
また冷暖房完備の客室を持ち、自動販売機や売店も完備しているため、快適にクルージングをすることが出来る。1997年(平成9年)1月に就航した。
沖合10kmまでの航行が可能となり、これに合わせて夏期の運航も開始された。夏場は便によりデッキから釣りをすることも出来る。
特徴であったアルキメディアン・スクリューは初代の4本から2本に減ったが、砕氷能力はアップし、氷厚60cmの氷を割りながら進むことが出来るようになった。
【船底先端部】
就航: 1997年1月20日
性能諸元
総トン数: 150G/t
全長: 35.0m
全幅: 7.00m
深さ: 2.70m
吃水: 1.9m
機関: ディーゼル駆動プロペラ1基
アルキメディアン・スクリュー 2基(油圧駆動式)
出力: 735kw
航海速力: 11ノット
定員: 195名
船内設備: 売店、自動販売機
【初代ガリンコ号】
紋別海洋公園ガリヤゾーン内に陸揚げ展示
性能諸元
総トン数: 39G/t
全長: 24.9m
全幅: 7.6m
深さ: 2.3m
吃水: 船首 1.38m 船尾 2.3m
機関:
アルキメディアン・スクリュー 4基
出力:
航海速力: 3ノット
氷厚70cm 1.5ノット
20~50cm 2~3ノット
20cm未満 3~4ノット
定員: 70名(就航当初は32名)
元は三井造船がアラスカ油田開発のために建造した実験船「おほーつく」で、1981年(昭和56年)12月26日に建造進水した。
1985年(昭和60年)の実験終了に伴い、有効利用のために日本船用機器開発協会(現・日本船用工業会)および三井造船の協力のもとに観光船に改造され、紋別市へと傭船された上で船名を「ガリンコ号」と改められた。
1987年(昭和62年)2月1日就航。当初の定員は32名で、世界初の流氷砕氷観光船だった。
その後1988年(昭和63年)に2階建てへと改造され、定員は70名となった。1996年(平成8年)3月10日までの10シーズンに渡り、延べ8万人を超える観光客を流氷の海へ案内した。
4本の巨大なアルキメディアン・スクリューを持ち、20~50cmの厚さの氷を砕いて進むことが出来る。しかし元が実験船であったため沖合に出ることが難しく、最長で沖合2kmまでの区間を航行していた。また造設された展望室以外の客席が露天であるなど、乗り心地も快適とはやや言い難かった。現在は紋別海洋公園ガリヤゾーン内に陸揚げ展示されており、その巨大なアルキメディアン・スクリューを目の当たりにすることができる。
http://www.o-tower.co.jp/garinko/index.html
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