さて陸上自衛隊の「将来の装輪戦闘車」は2002年(平成14年)から始まっています。
◎戦闘車両用セラミックエンジンの研究
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/14/jigo/sankou/06.pdf
◎将来装輪戦闘車両(対空)
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/14/jizen/honbun/06.pdf
◎NBC偵察車
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/16/jizen/sankou/02.pdf
◎近接戦闘車用機関砲システムの研究
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/17/jizen/sankou/04.pdf
◎機動戦闘車
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/18/jizen/sankou/04.pdf
◎対火力脆弱性の研究
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/19/jigo/sankou/12.pdf
◎車両搭載用リモートウェポンステーションの研究
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/20/jizen/sankou/04.pdf
◎IED対処システム構成要素の研究
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/20/jizen/sankou/07.pdf
◎高出力レーザシステム構成要素の研究 その一
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/20/jizen/sankou/10.pdf
◎将来装輪戦闘車両
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/20/jigo/sankou/09.pdf
◎NBC偵察車 その一
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/21/jizen/sankou/03.pdf
◎高出力レーザシステム構成要素の研究 その二
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/21/jizen/sankou/19.pdf
◎軽量戦闘車両システムの研究
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/21/jizen/sankou/21.pdf
◎NBC偵察車 その二
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/21/jigo/sankou/14.pdf
◎軽装甲機動車
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/22/cyukan/sankou/02.pdf
◎政策評価パンフレット
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/pamphlet.pdf
◎統合運用視点に立った装備品取得について
http://www.mod.go.jp/j/approach/others/equipment/sougousyutoku/pdf/siryou/09_05.pdf
とり合えず防衛省の公式資料です。
装輪装甲車を新規で調達する理由は基盤となる技術を共通化するファミリー化を実施することで、整備コストおよびライフルサイクルコストの抑制や、運用性を向上させることを研究目的としています。研究試作された「将来装輪戦闘車両」をベース車両とし、各種車両型によるファミリー化が構想されましたが、実際に開発する車両については研究試作の成果に基づき決定するとしています。
研究試作は2003年(平成15年)度から2007年(平成19年)度にかけて、試験は2005年(平成17年)から2007年(平成19年)度にかけて実施されました。当初は「将来装輪戦闘車両(対空)」として対空戦闘車両を中心とした研究を検討し、2008年(平成20年)度での研究完了が予定されていました。後に、対空戦闘車両については今後の装備構想の検討状況を勘案しつつ要否を決めることが適切であると判断されたため、事業名を「将来装輪戦闘車両」に変更して研究が行われ、2007年(平成19年)度に研究は完了しました。
研究試作された将来装輪戦闘車両の砲塔に搭載されたテレスコープ弾機関砲(CTA機関砲)は、防衛省技術研究本部が開発した50mmテレスコープ弾機関砲を、小型軽量化し車積性を向上させた40mmテレスコープ弾機関砲であり、研究で得た技術的な成果は「近接戦闘車用機関砲システムの研究」に適用されました。
①ハッチバック型:人員輸送車、指揮通信車、補給支援車、対戦車砲搭載車、迫撃砲搭載車、対地機関砲搭載車(I型)(人員輸送型)、対地機関砲搭載車(II型)(偵察型)、対空機関砲搭載車
②キャビン型:りゅう弾砲搭載車、多連装ロケット弾発射機、地雷原処理車
ハッチタイプ車両 人員輸送車指揮通信車
補給支援車
対戦車砲搭載車
迫撃砲搭載車
対地機関砲搭載車(I型)(人員輸送型)
対地機関砲搭載車(II型)(偵察型)
対空機関砲搭載車 キャビンタイプ車両 りゅう弾砲搭載車
多連装ロケット弾発射機
地雷原処理車
◎機動戦闘車
ゲリラや特殊部隊による攻撃等への対処や、中距離域において軽戦車を含む装甲戦闘車両の撃破に使用可能な火力として105mm砲を装備するとされており、空輸性や路上機動性を重視し重量は26tとされています。戦闘部隊に配備される予定。2008年(平成20年)度に開発が開始され、2015年(平成27年)度の開発完了を予定しています。
◎近接戦闘車
砲塔には国産開発のテレスコープ弾機関砲(CTA機関砲)を装備。弾種は徹甲弾と調整破片弾の二種類のテレスコープ弾 (Cased Telescoped Ammunition) が用意され、状況に応じて迅速な弾種切替を可能にさせるという。87式偵察警戒車の後継とされる「偵察型」と、「兵員輸送型」が計画されています。
陸上自衛隊の「将来装輪戦闘車両」は研究中の次世代装輪装甲車です。色んな派生形が計画されていますが、主力となるのはテレスコープ弾(Cased Telescoped Ammunition)を発射するCTA機関砲を搭載した車両になります。(テレスコープ弾の研究:防衛省技術研究本部)
その40mmCTA機関砲を搭載した将来装輪(対空型)のテスト車両が「下総ミリタリースクエア」にて始めてネット上で報じられた時、砲塔デザインに各所から否定的な声が上がりました。
「防衛省・自衛隊:平成20年度 事後の事業評価 政策評価書一覧」でも試作品の概要として紹介されています。確かに野暮ったいのですが、実はこれとよく似た砲塔を外国兵器メーカーが造っているのです。それがこれです。
Skyshield 35/1000, Anti-aircraft system - Army Guide
スイスのエリコン社(今はドイツのラインメタル社の子会社)の製作品です。35mm単装機関砲の地上設置型で、35mmスカイシールド機関砲と言います。これは簡易型で、砲塔の周りは防水キャンバスで覆っているだけです。機関砲の砲身を支えている支持架などの特徴が、日本で開発中の40mmCTA機関砲試験砲塔と同じ形式で、明らかに日本側がスカイシールドを参考にしている事が分かります。このスカイシールドには、防水キャンバスではないちゃんとした外装パネルを装着したバージョンがあります。それがこれです。
砲身支持架にパネルを装着し、ステルス砲塔に身を包んだこれは、中身はスカイシールドそのままです。システムを発展させて「NBS C-RAM」と呼ばれるものは迫撃砲弾やカチューシャロケットを迎撃可能です。スカイシールドの車両搭載バージョンは「スカイレンジャー」と呼称されています。
つまり・・・日本の将来装輪戦闘車(対空型)の40mmCTA機関砲塔も、量産型ではお洒落にリファインされたデザインで登場してくるに違いありません。きっとスカイレンジャーそのままの姿で出て来るでしょう、そしてラインメタルに怒られる様子が目に浮かびます・・・いやもうちょっと日本独自の格好良さを追求して欲しいですけど・・・もし試験砲塔そのままで量産が決定したら凄くがっかりですが、その時はこういう表情を用意しておきます。
ただ、エリコン35mm機関砲と日本の40mmCTA機関砲では大きさが異なりますから、砲塔サイズは日本の方が大きくなって当然なので、砲身カバーが装着されるかどうかの問題になりますね。砲身冷却の観点から見ると不利になるんですが、ステルス性及び格好良さの観点からは付けた方が素敵です。
この35mm機関砲が使用するAHEAD弾は、高知能時限信管を使用し、目標手前で的確に起爆し、タングステン散弾を撒き散らします。日本の40mmCTA機関砲の対空弾も同じく高知能時限信管を使う方式です。
By JSF氏お借りしました。ありがとうございます。
車体重量26トンとはかなり巨大な装輪装甲車となるのは間違いないでしょう。ドイツとオランダのボクサー装輪装甲車も車体重量は25.2トンです。(戦闘重量は33トンです。)ヨーロッパ各国では装輪装甲車が近年開発されました。日本も上記のような利点と新型の10式戦車を導入することでより高度な情報戦とC4Iに対応していくためだと思われます。これらの装甲には10式戦車の技術が取り入れられることが発表されています。10式戦車と一緒に活躍するでしょう。
P.S 軽装甲機動車が地雷に耐えるかは現段階では分かりません。防衛省の発表もないからです。
それにジープの位置付けですから単価は安いかも知れません。ただこれから必要性が出てくるので現在、防衛省技術研究本部(TRDI)において発表された2009年10月分随意契約内容から、現在「軽装甲機動車(改)」およびファミリー車両と思われる「軽偵察警戒車」なる車両の研究(開発)がスタートされたことが明らかになっています。詳しくは、TRDIの契約調達情報のページを参照のこと。
物品役務等の名称及び数量
軽装甲機動車(改)及び軽偵察警戒車の研究のための調
査書(その2)
契約を締結した日
平成21年10月27日
契約の相手方の商号又は名称及び住所
(株)小松製作所
東京都港区赤坂2-3-6
随意契約によることとした会計法令の根拠条文及
び理由(企画競争又は公募)
「本役務を実施するためには、軽装甲機動車(改)及び軽
偵察警戒車に係るファミリー化及び火器や電子機材等
の車両搭載に関する設計技術ならびに試作品の製造に
必要な設備を保有していることが必要不可欠である。効
率的に役務を実施できる技術、体制、施設を有する者で
なければ、本役務の実施は困難であるため、上記を資
格要件として公募を実施した結果、応募者が(株)小松
製作所他1社あり、各社共に審査各項目を合格したた
め。(会計法第29条の3第4項)」
フランスにもありますねVBL装甲車

なお日本の軽装甲機動車はVBL装甲車よりほぼ1トン重くなっています。