
JFEとIHI 傘下の造船合併へ 1月30日
17時19分
歴史的な円高で日本の造船業界が厳しい国際競争にさらされるなか、大手鉄鋼メーカーの「JFEホールディングス」と大手機械メーカーの「IHI」は、それぞれの傘下にある造船会社をことし10月に合併させることで基本合意に達し、30日夕方、発表することになりました。
関係者によりますと、合併するのは、JFEのグループ会社で造船業界2位の「ユニバーサル造船」 と、IHIの造船子会社で業界7位の「アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド」です。
新会社の船の建造量は、おととし・平成22年の実績でおよそ370万 総トンと、業界トップの「今治造船」に迫る規模となります。両社は30日午後5時から合併について発表することにしています。日本の造船業界の再編は、平成14年にJFEの前身のNKKと日立造船がそれぞれの造船事業を統合し「ユニバーサル造船」を設立して以来となります。
両社は4年前(平成20年)、経営統合に向けた協議に入りましたが、新会社の経営戦略や生産体制などを巡って折り合わず、協議が長期化していました。
しかし、歴史的な円高の影響などで事業環境が急激に厳しさを増していることから、協議を急いで、ことし10月に合併させ、規模の拡大で経営基盤の強化を図るとともに、燃費効率の高い船や海洋資源の探査船など付加価値の高い船の開発を進めることで、中国や韓国のメーカーに対抗する狙いがあるものとみられます。
「ユニバーサル造船」は、大手鉄鋼メーカー「JFEホールディングス」グループの造船会社で、平成14年に「JFE」の前身である「NKK」と、「日立造船」とが事業を統合して設立しました。原油タンカーや液化天然ガス運搬船などの商船事業が主力で、国内では京都府や三重県などに事業所があります。平成22年度の売り上げは2108億円で、従業員数はおよそ2800人です。
「IHI マリン ユナイテッド」は、前身の会社が平成7年に設立され、
現在は大手機械メーカーの「IHI」が100%出資する造船会社です。横浜市と広島県の呉市に工場があり、コンテナ船やタンカーといった大型商船のほか、
防衛省向けの護衛艦などを製造しています。平成22年度の年間の売り上げは1761億円で、従業員数はおよそ2700人です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120130/t10015637421000.html