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午後4時からのイプシロン打ち上げ中止を受けての記者会見
27日午後4時からのイプシロン打ち上げ中止を受けての記者会見です。
出席者
奥村直樹JAXA理事長
山本一太 内閣府特命担当大臣(宇宙担当)
福井照 文部科学省副大臣
葛西敬之 宇宙政策委員会委員長
奥村理事長から
JAXAの責任者として計画通り発射させるに至らなかったことについて、期待に添うことができず申し訳ありませんでした。今後原因究明を経て国民の期待に添えるように努力したい。
発表リリース読み上げ
打ち上げ19秒前に、姿勢異常を検知して
山本大臣
JAXA設立以来内之浦に視察に来た大臣は初めてであり、安倍内閣の宇宙への思いを示すべく来たが残念である。宇宙基本計画にある自律性の確保にイプシロンロケットは必須である。なるべく早く打ち上げてもらいたい。
福井副大臣
原因究明を確実に行うことが重要。あらためて十分な対策を講じた上で、一日も早いロケットの打ち上げに向けて努力していきたい。
葛西委員長
宇宙政策の基本は自律性の確保と利用の拡大。その核の一つがイプシロン。きちんと原因を究明して打ち上げを成功させてほしい。
以後質疑応答
NHK 姿勢異常検知とは?
奥村 姿勢異常を示すセンサーが姿勢異常だという出力をした。設定値の問題なのか機器の異常なのかいくつか可能性が考えられる。
朝日新聞 近い将来にASNARO2を打ち上げる構想もある
山本 イプシロンを我が国の基幹ロケットと位置づけたいという政府の方針に変わりはない。できるだけ早く打ち上げを成功させてもらいたい。
東京新聞 次の打ち上げの次期はいつになるか。
奥村 原因究明の後に設定することになる。大臣ができるだけ早くとおっしゃっているとおり、早期の打ち上げに努めたい。
東京新聞 では2日後ということはないのか。
奥村 原因究明が第一である。
読売新聞 今の気持ちを聞きたい。
奥村 私も国民の一人として期待していたので、率直に厳しい気持ちである。原因がわからないということはなさそうなので、原因を究明して早期に打ち上げできると信じている。
読売新聞 体制の見直しは考えているか。
奥村 原因によっては出てくるかも。しかしなによりも原因究明が第一。
東京会場に質問が移る。
日経新聞 他ロケットに影響は出るか。
奥村 原因によってはあり得るが、まずは原因究明だ。、これに全力を挙げたい。
筑波会場、質問なし。
産経新聞 山本大臣はH-IIB打ち上げ時に日本のロケットは時刻に正確と言っていたが、コメントを。
山本 残念。これによって日本の宇宙政策が後退させることはない。日程が合えば再打ち上げにも来たい。
NVS ちゃんと止めたという考え方もあるが、どう評価するか
奥村 そうも考えられるがまずは原因究明である。
山本 奥村理事長が言うとおりである。
以上です。
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イプシロン初号機打ち上げ中止、森田プロマネ記者会見

記者会見第二部 森田プロマネ記者会見です。
森田
期待していた打ち上げが延期になってしまい、しかも絶好の打ち上げ日和。私たちも残念だったのですがご迷惑おかけしました。すこししっかり時間をかけて、原因究明と対策を行いたいと考えています。
朝日新聞 自動停止は人工知能が停止したのか。状況をもう少し具体的に知りたい。
森田 閾値との比較判定でROSEとは関係ない。ロケットポストブーストステージ(PBS)にはロケットの三軸の姿勢角を知るセンサー(ジャイロ)が搭載されている。自動点検を行う装置に事前に設定した値に対して、ロール軸周りの出力が閾値を超えたため自動停止した。
正確にはジャイロの出力に基づいて搭載計算機が姿勢データを演算して、地上の計算機に伝える時に異常が起きた。
NHK 自律点検とは関係ないのか。
森田 発射直前は閾値に入っているかどうか。自律点検は機体組立のもっと上流で使うもの。今回は関係ない。
NHK 事前記者会見で話していた絶対確実の自信はどうなったか。
森田 変わらない。正しいところでしっかり止めたということなので、見つけるべき時に見つけたということだと考えている。
朝日新聞 今回のは想定の範囲内だったのか。
森田 なかなか難しいが、搭載計算機と地上の計算機の間のやりとりに想定外のことがあったのではないかと考えていない。機体側には全く異常がないと考えている。
不明 ロケットは傾いていなかったのか。センサーに異常はなかったのか。
森田 そのように考えている。
共同通信 ロケット全体の姿勢を制御するためのセンサーか。
森田 そうだ。
共同通信 次の打ち上げ時期は。
森田 念には念を入れて、対策をほどこし、対策を検証して万全の状態で打ち上げたい。少し時間をいただきたい。ウインドウ最後の9月30日までかかるとは考えていない。
時事通信 計算機のハードではなくソフトの異常・ミスか。
森田 現状では両方考えている。
毎日新聞 地上側の計算機が古くてイプシロンとの整合性がとれなかったということか。
森田 それは違う。
読売新聞 地上の計算機は何をするものか。やりとりに齟齬があるとはどういうことか。機体の姿勢が異常がなかったから、
森田 地上計算機は搭載計算機の出力は閾値と比較するだけということ。やりとりの齟齬は現在究明中。センサー出力は別途テレメーターで監視しており正常であることが確認できている。
NHK鹿児島 資料によるとX-22秒でフライド準備モードに入るが、それで異常が見つかったのか。
森田 そうではなく計算機が計算をX-20秒に計算を始める。その結果が出て-19秒で停止した。
東京会場にマイク移る
共同通信 AIによる事前点検と今回のトラブルは関係ないということでいいのか。閾値の設定ミスという可能性はないか。-19秒までのやりとりはどうだったのか。
森田 今回は人工知能と関係ない。人為的ミスも含めて原因究明中。-20秒で計算機が稼働するところまでは異常がない。実は事前のリハーサルは、X-15秒で使い捨ての熱電池を起動する関係上、X-18秒までしか試験していなかった。まさにぎりぎりのところでトラブルが起きたわけだ。
日経新聞 スケジュール見通しについて。
森田 原因究明に半日、特定に半日、検証に1日。少なくとも二日間は時間をいただきたいと考える。現時点では最短3日後に打ち上げるということもありうる。
NVS 衛星のほうの健全性。熱電池起動までいったのか。
森田 衛星には問題なし。熱電池はいったん起動すると使えなくなる。稼働はX-15秒。今回は起動していない。
筑波会場から
読売新聞 どういうやりとりをしたかディティールを知りたい。
森田 判断はすべて機械がやっている。管制室の中の人間には、止まったという表示が出ることで、我々は停止を知るわけだ。そこから急遽検討を始めた。
共同通信 姿勢異常で自動停止ということだが、いつ頃わかったのか。
森田 すぐにわかった。姿勢角確認というディスプレイ項目に異常が出た。
東京新聞 管制システムを見直したこととトラブルの関係は。リハーサルは打ち上げ前何秒までやったのか。初号機ならではトラブルはあるか。
森田 今後の原因究明にによる。リハーサルはX-18秒までやっている。初号機は絶対確実安全に打ち上げるためにきびしめに監視項目を設定している。限りなく小さい懸念でも止めるという姿勢にならざるを得ない。
毎日新聞 今回は格段深刻なものではないと考えているのか。
森田 立場上そうはいえないが、すぐに対策を講じることができるのではないかと考える。
朝日新聞 具体的に角度でどれだけの異常が出たのか。
森田 閾値の設定はプラスマイナス1度。それがもう1度ほど余計に出力した。
朝日新聞 新規開発のシステムのトラブルといっていいか。
森田 そう考えていい。
以上です。
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X-20でのアボート。それより後では衛星の熱電池が使い物にならず、それより前はリハーサルで検証済み。
まさにぎりぎりの繋ぎ目での中止でしたね。こんな事もあるんですねぇ。
それにしても、機体や設備の故障では無さそうで良かった。機体やAIなど、今回の基幹部分でのトラブルなら再打ち上げは年を越す可能性もありましたね。
それにしても、宇宙開発への日本の世論も変わったよなあ。
HAYABUSAから、がらりと変わりましたね。
「失敗もありえる。諦めない事が大事」というのが基本認識として定着した感じです。
そこで反省。
韓国の羅老号の打ち上げでは、やはり上から目線で宇宙センターに見に来ていた人たちを見てたけど、理屈を言って良いのは専門家や政府相手の時だけですねえ。
一般の応援客の人には温かい目で見なくちゃ駄目だわ。今回の内之浦に観に来ていた人たちを見てると、羅老号の時も同じだったんだろうなぁと改めて思いましたね。