

北朝鮮
ミサイル、秋田沖250キロEEZ内に、安保理を要請!
韓国軍合同参謀本部は3日、北朝鮮が同日午前7時50分(日本時間同)ごろ、黄海側の黄海南道殷栗(ファンヘナムドウンリュル)付近から日本海へ向けて弾道ミサイルを発射したと発表した。
中谷元(げん)防衛相は同日、この弾道ミサイルが秋田県男鹿半島沖約250キロの排他的経済水域(EEZ)内に落下したと発表。平成10年に中距離弾道ミサイル「テポドン1号」の一部が三陸沖太平洋上に落下した例はあるが、核を搭載できる弾頭部分がEEZ内に落下したのは今回が初めて。
防衛省によると、北朝鮮が発射したのは中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)とみられ、発射時間は午前7時53分ごろ。約千キロ飛び、日本海上への落下時間は8時5分ごろとみられる。米戦略軍は北朝鮮がノドンとみられるミサイル2発をほぼ同時に発射したのを探知したと発表。1発は直後に爆発したと分析している。
北朝鮮は7月19日に黄海北道黄州(プクトファンジュ)付近から、ノドン2発と短距離弾道ミサイル「スカッド」(同300~500キロ)1発を日本海方向へ発射したばかり。
安倍晋三首相は3日、首相官邸で記者団に「安全保障上の脅威であり、許し難い暴挙だ」と非難した上で、「明白な国連安保理決議違反であり、北朝鮮に対して断固抗議した」と述べた。日米韓は同日、国連安全保障理事会の緊急会合の招集を要請した。
海上保安庁によると、ミサイルの破片とみられる物体が男鹿半島の西約280キロで見つかった。
■包囲網主導の日本を威嚇!
北朝鮮が3日発射したノドンの弾頭部分が初めて、日本のEEZ内に落下した。何度も失敗した後、初めて成功を収めたとされる6月22日の新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500~4千キロ)の発射に続く衝撃となった。
ムスダンは米領グアムの米軍基地を標的に開発されたのに対し、ノドンは日本のほぼ全土を射程に収める弾道ミサイルで、日本や在日米軍基地への攻撃能力を誇示したものとみられる。
韓国軍合同参謀本部は3日、「韓国の港湾や空港はもちろん、周辺国も攻撃することができるという挑発の意思と野心を直接かつ露骨に表したものだ」と指摘し、日本への威嚇が目的だったとの見方を示した。
ノドンは、北朝鮮が旧ソ連の短距離弾道ミサイル「スカッド」をもとに開発した。1993年に発射実験が行われた後、97年ごろから実戦配備。発射台付き車両で運用され、事前に発射場所を探知するのは困難とされる。米国は北朝鮮が約200基保有していると推計している。
米軍は今回、ノドン2発がほぼ同時に発射されたと発表しており、北朝鮮が日米のミサイル防衛(MD)の無力化を試みようとしたとの見方もある。
3日のノドン発射に関しては、第3次安倍再改造内閣の発足に合わせて強行した可能性も取り沙汰される。7月下旬の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の国際会議で、北朝鮮の挑発に対する懸念表明などを主導して実現させたのが日本だったからだ。
また、北朝鮮の核・ミサイルに対抗するため、米軍が嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に配備していた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を、韓国・群山の米軍基地に一時移したことも北朝鮮を刺激した可能性がある。在日米軍基地配備のパトリオットを韓国に移動したのは初めてとされる。
今回のノドン発射は、朝鮮半島有事に備え、「日米韓の協力体制が進むことに対する北朝鮮のいらだち」(軍事関係者)を表したものともいえそうだ。
■News Source (産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160804-00000060-san-kr