偽造旅券見破られるも入国、逃亡 中国人グループ「逆流可能が要因」 成田空港
2012.3.7 01:00成田空港で今年1月、国際線乗り継ぎカウンター職員に偽造パスポートを見破られた中国籍の男女5人が、別フロアにある入国審査場を通過して国内に 逃亡したことが6日、捜査関係者への取材で分かった。乗り継ぎ客が自由に入国審査場へ行ける構造上の隙と入国審査官のミスが重なったかたちで、関係機関は 一部通路の一方通行制限など対応策の検討に入った。
捜査関係者によると、逃走した5人のうち無職の男(20)ら3人は、中国へ出国するため、それぞれ再び成田空港を訪れたところを入管難民法違反(不法入国)容疑で摘発。残る2人は今も逃走している。
事件は1月1日夕に発生。男2人と女1人が台湾・台北から中国へ、別の男女2人が中国・上海からカナダに向かうため、経由地の成田空港に降り立った。
乗り継ぎカウンターでの検査で、別人の顔写真2枚が張られた不審なパスポートを提示する上海から来た女を職員が発見。女は偽造パスポートを残してほかの4人とともに入国審査場まで逃げ、別の偽造パスポートで入国した。
すり抜けを許した東京入国管理局は「(いったん進んだ乗り継ぎ検査エリアから)引き返せる仕組みが主な原因」と釈明する。
ただ、ある関係者は、「現在の仕組みを見直すのは国際空港の慣習上から困難」と指摘。こうした事情もあり、政府の空港危機管理部門や入管、施設を管理する 成田国際空港会社は、施設の構造を変えるのではなく、乗り継ぎ検査エリアを一方通行にするなど、逆流防止措置を検討している。