【外信コラム】 ソウルからヨボセヨ 北に影武者ミサイル?
2012.4.28 03:21 [外信コラム]南北境界線の板門店で軍事休戦委員会が開かれていた当時、国連軍(米軍)
と北朝鮮軍の代表はテーブルをはさんで相対する。その際、北朝鮮軍代表は椅
子からずり落ちるのではないかと思うほどふんぞり返り、米軍代表を見下ろす。
自分を大きく見せ相手を萎縮させようとするのだ。
李朝時代からの伝統を受け継いだ“金王朝”の対人法だが、北朝鮮はもう一つ
毛沢東の人民戦争論を受け継いだパルチザン(ゲリラ)戦法が得意だ。少数の
ゲリラ部隊が敵の大軍に勝つためには、謀略や攪乱(かくらん)戦法を大いに活
用すべきというのだ。
その最大の手が敵をだますことで、ニセ情報を流したり大言壮語で脅したりす
るのがそれだ。とくに言葉はタダで金がかからないから言葉、つまりメディアを動
員し言葉の戦争をやる。「戦争が起きるぞ」と脅すのがそうだ。
ゲリラ戦で張りボテのニセ大砲や兵舎で兵力を大きく見せるのも謀略の一つ
だ。したがって先ごろ北朝鮮の軍事パレードで初めて登場した大型ミサイル
に“張りボテ説”が出ているのは、大いにありうる話だ。
日本では以前、故金正日総書記について影武者、つまりニセ者説が一部でま
ことしやかに語られていた。これに比べると今回の“影武者ミサイル説”ははるか
に現実的だ。(黒田勝弘)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120428/kor12042803220000-n1.htm