「お父さんを返して!」 遺体安置所で声震わせる遺族
2012.4.30 00:51 [事件・トラブル]
群馬県警高速隊に移動された大破したバスから乗客の荷物などを運び出す警察官=29日午後、群馬県高崎市
現場には群馬県の要請で、大災害時や7年前のJR福知山線脱線事故にも派遣された医療チーム(DMAT)が急行した。前橋赤十字病院の救急科部副部長、中村光伸医師(38)が一員として到着したのは、午前7時15分。
通行止めとなった道路上では、救急隊員らが治療の優先順位を決める1次トリアージを実施。緊急の治療が必要な赤色のタグや黄色のタグの乗客らは優先的に搬 送され、同病院には12人が運ばれ、医師、看護師ら100人が治療に当たった。中村医師は「到着時、7人には既に(救命可能性がない)黒のタグが付けられ ており、手足の骨折がひどかった」と話した。
病院に隣接する体育館には遺体安置所が設けられた。「お父さんが死んだ。返してください」と女性は声を震わせた。
けが人4人が搬送された高崎市の高崎総合医療センターには重傷を負った石川県野々市市の会社員、高畠一真さん(24)が運び込まれた。都内のコンサートに 行くため1人で乗車、料金が3500円と他より安かったため事故を起こしたバスを選んだ。千葉県の実家に帰省する途中だった北陸大の大野日向葵さん (22)も同病院に搬送され、駆け付けた友人は、「インターネットのページで安いバス会社を選んだ」と話していた。
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