【永田町・霞が関インサイド】オランド新政権誕生なら仰天人事か!外相人事に注目
★特別編
2012.05.03
5月6日に実施されるフランス大統領選の決選投票で、社会党候補のフランソワ・オランド前第1書記(57)が、与党の国民運動連合(UMP)候補のニコラ・サルコジ大統領(同)を破って次期大統領に就任するのは確定的である。
筆者は3月中旬、当コラムでオランド氏が大統領選に勝利する可能性が高く、親中国派のサルコジ氏退場となれば日仏ビジネスが飛躍的に伸びると、在日仏人ビジネスマンが期待していると書いた。
4月22日に行われた大統領選第1回投票でいずれの候補も過半数に届かなかったものの、オランド氏が得票数で約53万票の差をつけて首位となったとの速報が流れた直後、在日仏人ジャーナリストが興奮気味に「オランド大統領が誕生する」と電話してきた。
件のジャーナリストは日本人を妻に持ち、日本滞在歴約15年の知日派である。と同時に、駐日仏大使館を含めフランス外務省幹部に知人が多く、「オランド新政権」が打ち出すであろうアジア外交にも通じている。
後日、彼と駐日大使館の参事官と一緒に会い、新政権の陣容などについてじっくり話を聞いた。そして驚いた。
オランド選挙陣営、有識者・支援者、そして社会党幹部の中から、新政権の外交・安保政策を担う人物は誰かと質問したのだ。2人が挙げた有力候補の名前は後述するが、その中にクリスチャン・マセ現駐日仏大使(55)を挙げたからだ。
それだけではない。彼らは、マセ氏が外相に指名される可能性が相当程度あるというのである。
かつてクリントン米政権の副大統領だったウォルター・モンデール氏が駐日米大使となった例はある。しかし、少なくとも主要8カ国(G8)の現職駐日大使が新政権誕生によって外相(国務長官)に起用されたケースはない。だから、驚いたのだ。
そのほかに、挙がった名前は以下の通り。(1)パスカル・ブリス外務省バルセロナ総領事(45)(2)ピエール・モスコビッシ欧州議会副議長(54)(3)ローレン・ファビウス元首相(65)(4)ポール・ジャン=オルツ外務省アジア局長(52)の4人である。
ここに紹介した5人は、すべて国立行政学院(ENA)卒業の超エリートである。ちなみにオランド氏もENA出身。
左派の社会党政権誕生といっても、ミッテラン政権がそうであったように、ユーロ圏離脱など非現実的な政策は取らない。(ジャーナリスト・歳川隆雄)
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20120503/frn1205030720000-n1.htm