中国、フィリピン両国はいずれも、中沙諸島で唯一海面から露出している島である黄岩島(スカボロ礁)の領有権を主張している。フィリピン軍が4月8日、黄岩島に停泊していた中国漁船を捜査し、「サンゴや魚介類を密猟していた」として乗組員を逮捕しようとしたことで、両国の対立が激化した。
フィリピンは同問題について、国際海洋裁判所に判断を仰ぐ提案をした。中国側は4月19日、外交部の劉民為報道官が「中国固有の領土であり、不必要」と拒否したことで、中国に対する不信感がさらに高まった。
洪報道官は8日の記者会見で、「黄岩島は中国の固有の領土」と改めて強調。「主権国家が領土問題で国際的な仲裁にゆだねるとは、国際政治における怪事ではないか? (そんなことをしたら)この世界がどれほど乱れてしまうことか!?」と、強い口調で拒絶の考えを示した。
質問の記者はさらに、外交部の傅瑩副部長がフィリピンの駐中国大使館側と会談した結果「事態は楽観できない」と述べたと指摘。フィリピン側が同件について強硬姿勢を維持していることについて、中国側は「どのような対応策を用意しているのか。軍事的手段も含まれるのか」と質問した。
洪報道官は「黄岩島に対する中国の主権は歴史と法理の根拠を十分に備えている。フィリピン側が何を言おうと、何をしようと、黄岩島は中国に所属する基本的事実を変えることはできない」と述べた。「軍事的手段」については否定も肯定もしなかった。