北朝鮮、レジャー施設続々完成のわけは
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5122567.html
北朝鮮では今、キム・ジョンウン体制の発足に合わせるかのように遊園地や豪華なビルが続々と建設されています。こちら北朝鮮のキム・ジョンウン第一書記が絶叫マシンで、このように手を振っている様子の映像です。この夏、ピョンヤン市内にオープンした遊園地を視察したときの様子で、リ・ソルジュ夫人も同行していました。
今回、JNNのカメラがピョンヤンに入り、この遊園地で遊ぶ市民の様子を直接取材することができました。次々と建設しているレジャー施設。狙いはどこにあるんでしょうか。
ピョンヤンの街中にはたくさんのスローガンがあります。今年はその中に、ジョンウン第一書記の名が入ったものが登場していました。建設中のビルの横にも・・・
「偉大なキム・ジョンウン同志に従い、最後の勝利に向け前へ!」
6月にはキム・イルソン主席、キム・ジョンイル総書記の銅像があるマンスデの丘のふもとから続くチャンジョン通りのリニューアルが完了しました。
「ここはピョンヤンの中心部にあるチャンジョン通りという通りです。以前はこの辺りに1950~60年代にかけて造られた古い住宅が立ち並んでいたんですが、最近、それを全部壊して、今年の6月に新しい街を完成させました」(記者)
光を反射するガラス張りの建物。レストランや美容室といった店が立ち並びます。そして高層マンション。高いものは45階建てだと言います。この辺り、去年の同じ時期には工事中で近寄ることもできませんでした。
今年4月の主席生誕100年に向け、去年、ピョンヤンの学生たちは授業もストップして建設現場に動員されていたと言います。ピカピカの通りですが、店の取材は許可されませんでした。
「この通りを見ると、私たちが、いかに偉大な方々を頂いているのかと」(市民)
「立派な建物を見ると誇らしいし、昼もこのようにすばらしいですが、夜はとてもすばらしく恍惚としてしまいます」(市民)
確かに、夜には華やかなライトアップが行われていました。電力不足が解消したのかと思わせるような風景ですが、「節電の日」もあり、毎日行われているわけではないようです。
一方、こちらは、かつて世界一の廃墟と言われた柳京ホテル。1987年に着工したものの、15年以上建設がストップしながら2008年に建設再開しました。去年には外観が総ガラス張り。今年4月にはオープンするのではとのことでした。しかし、先月末も、まだ工事が続いていました。
「敬愛するキム・ジョンウン元帥は7月25日、リ・ソルジュ同志と共にルンラ人民遊園地竣工式に参加された」(朝鮮中央テレビ)
ジョンウン氏が妻を伴い視察する姿が報道されたルンラ遊園地。7月末にオープンしたばかりです。
北朝鮮初となるイルカショーの施設やパターゴルフの施設もあります。そして、1日400人が訪れるというプール。子ども連れもいますが、夕方、大人が楽しげに遊んでいる姿が、かなり目につきました。女性の水着は思いの外、カラフルで、意外にも、ふくよかな人が多いです。
「7月にオープンしたプールには大勢のピョンヤン市民が訪れています。中でも人気があるのが、こちらのウォータースライダー。そして、プールの外にも、その様子を見ている人たちがたくさん来ています」(記者)
「ほら降りてくるぞ!」(男性)
「これは楽しいわ」(女性)
「いやあー最高だ。元帥の配慮のおかげで、この世で最高ですよ!」(男性)
このウォータースライダーはイタリア製。プールは2時間入れ替え制。入場料は大人300ウォン。平均月収が2000ウォンと言われるピョンヤン市民には、かなり高い金額です。そして、絶叫マシンのエリアでは、あいにくの雨模様にもかかわらず、大勢の人が列をつくっています。
「人民たちに“もっと喜びを”と、遊具にも自ら乗られるキム・ジョンウン元帥様」(朝鮮中央テレビ、7月26日放送)
この「回転鷹」という名の絶叫マシン。ジョンウン氏は自ら体験し、楽しげな様子を見せました。そんなこともあってか、人気が高く特に長い列ができていました。
「見てるだけで十分です」(男性)
「初めて乗りましたが、とても気持ちよかったです」(男性)
遊園地は入場料20ウォン、1日前までに予約が必要だと言います。園内には12の乗り物があり、こちらもイタリア製です。ピョンヤンでは、おととしにも夜間遊園地がオープン、話題となりました。立て続けに建設されるレジャー施設。生活は豊かになっているのでしょうか。
「ピョンヤンの大変恵まれた人たちのレジャーや生活が非常に良くなっているという印象だが、底辺の人の生活レベルが上がったかは確認のしようがない。今年秋ぐらいから実施されるであろう経済改革の動きとか、どういう人民生活の改善ができるのか、これから指導者としての真価が問われる」(朝鮮半島に詳しいジャーナリスト 平井 久志 氏)
新しい時代を強調しているかに見えるジョンウン新体制。しかし、地方も含め国民生活を改善していけるのでしょうか。その実態は、まだ見えてきません。(03日18:14)

出てくるなって