重文指定直前の土器盗難か 二枚橋2遺跡出土品
むつ市教育委員会は5日、同市役所で8月31日まで一般公開していた「二枚橋2遺跡」(むつ市大畑町)の出土品全1308点のうち小型土器1点を紛 失したと発表した。紛失した土器を含めた全出土品は6日、国の重要文化財に指定される見通しで、同市教委は展示中に盗まれた可能性があるとして、むつ署に 被害届を提出した。
同市教委によると、紛失した小型土器は、縄文時代晩期のものと見られる直径4・8センチ、高さ2・5センチの鉢型の器。上の口の部分が波状になっており、祭祀(さいし)の道具とされる。県の重宝の一つでもある。
出土品は、重文指定を記念して8月20日から市役所大会議室で展示。展示終了後の同31日午後5時過ぎ、市教委職員が片づけていた際、紛失に気づ いた。文化庁の指示で市役所内のゴミ箱やトイレ、植木鉢などを9月2日まで探したが、発見できなかった。小型土器を最後に確認したのは29日午後5時頃。 来場者の証言や現場の写真から30日午前11時半頃から31日午後1時頃の間になくなったとみられる。
展示会場では、人の形をした土偶や顔の形をした土製仮面はガラスケース内にあったが、小型土器はテーブルの上に他の土器71点とそのまま展示していた。テーブルの周りは規制のテープが張られていたが、手を伸ばせば展示品に届くような状態だった。
監視員の生涯学習課職員1人と市文化財ボランティア2人の計3人は来場者へ説明することもあり、常時目を光らせていたわけではなかった。
遠島進教育長は「結果的に展示方法が不適切だった。大変申し訳ない。市の宝を持ち去ったのなら返してほしい」と呼びかけている。
文化庁美術学芸課の担当者は「重要文化財の指定直前に紛失した例はない。今後は安全に展示してほしい。匿名でもいいから戻してほしい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20120905-OYT8T01622.htm
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