冷戦時代、地平線を埋め尽くすほどの戦車によって国境を突破せんとするソ連軍機甲部隊を食い止めるべく開発されたA-10攻撃機。搭載する30mm機関砲による地上掃射は、戦車兵にとってはまさに悪夢としか言いようがありません。
動画はこちらから。弾丸は音速を超えているので地面に巨大な火花が散った後に不気味な発射音が聞こえてきます。短い時間で大量の弾丸を発射するので「バババババ」とならずに「ブーン」という一つにつながった音になります。
A-10「サンダーボルトII」攻撃機は低い速度と高度で地上部隊を支援するというコンセプトのもと、多少攻撃があたってもへっちゃらな分厚い装甲と大量の弾薬を詰める積載性を重視して設計されました。
戦闘機の至上命題は運動性と考える「戦闘機マフィア」の一員であった天才設計者ピエール・スプレイが、これまたWWIIのドイツ最強の戦車キラーであったハンス・ウルリッヒ・ルーデルの自伝「急降下爆撃」を聖典として基本設計を行った機体はまさに異形。

その最大の特徴にして存在意義となるのが30mm多砲身機関砲GAU-8「アベンジャー」。1分間に3900発もの弾丸の雨を降らせる恐るべき兵器です。

そのサイズ、実こんな感じ。後部のドラム缶のようなところに弾丸が1174発入ります。

弾丸を積み込むためのローダーもこんなに巨大です。
