韓国ウォンの急速な上昇続く、輸出企業に影響も(1)

韓国ウォン上昇の勢いが尋常でない。5~6月に1ドル=1170~1180ウォン台を維持していたウォンはいつのまにか1110ウォン台を行き来している。8日には一時1109ウォンまで上がり、1112ウォンで取り引きを終えた。取引時間中の価格基準では昨年10月31日の1100ウォン以降で最高値となる。
問題は幅と速度だ。為替相場の動きに神経を尖らせる韓国の4大都市銀行の外国為替担当責任者は今後の為替相場の流れをどのようにみているだろうか。
彼らは、「ウォン上昇の圧迫が大きくなっており、1年間心理的抵抗線の役割をした1100ウォン台が年末ぐらいにも崩れかねない」口をそろえた。輸出企業が収益を出す為替相場の抵抗線である1050ウォン(大韓商工会議所調査)まではまだ余裕があるが、来年は壮語できないというのが彼らが伝える外国為替市場の雰囲気だ。
最近のウォン上昇は先進国がいっせいに金融緩和に出た反作用だ。欧州中央銀行(ECB)は無制限の国債買い入れを決め、日本や中国も加勢した。ここに米連邦準備制度理事会(FRB)まで量的緩和第3弾(QE3)措置を発表し市場へのドル供給を拡大した。このように各国が放出した資金の一部は韓国に流入している。