主婦殺害事件の被告、兵役中にも
強姦罪で懲役刑
検察、死刑を求刑
ソウル市広津区中谷洞で、子どもを幼稚園に送り帰宅した主婦に性的暴行を加えようとし、殺害したとして起訴されたソ・ジンファン被告(写真)に対し、ソウル東部地検は8日、死刑を求刑するとともに、電子足輪を30年間装着することを命じるよう求めた。
検察は求刑理由について「反省するどころか、(犯行の動機が)電子足輪のせいでストレスを受けたためだとし、むしろ国に責任を転嫁している。これまでに計18年間服役しながらも、犯行を繰り返しているだけに、懲役刑では犯罪抑止力を期待することは困難だ」と述べた。
この日の公判で、ソ被告の性犯罪の前歴が新たに明らかになった。検察は「ソ被告は約20年前、短期士兵(防衛=自宅から通勤する軍人)として兵役を務めていた当時、先輩の妻など2人に対する強姦(ごうかん)、同未遂罪で起訴され、陸軍高等軍事裁判所で懲役2年の判決を受けた」と述べた。また検察は、ソ被告が捜査機関に対し「軍隊に入隊する前にも、隣家に住む女児に対し強姦しようとし、女児の兄たちに叱られた」「妹に対する強姦はできなかったが、いとこや近所の人は強姦できた」「全く知らない女性に対し強姦していたら捕まらなかったのに」などと供述したことなども明らかにした。これに対しソ被告は「あまりにも誇張されている。そんなことは言った覚えがないのに、なぜ記録に残っているのか不思議だ」と薄ら笑いを浮かべた。
だが、検察はさらに「ソ被告は警察の取り調べの際、女性警察官に対し『社会で見る最後の女だ。俺と性的関係を持つこともできなくないだろう。刑務所に行ったら手紙を送ってくれ』と言い放った」と述べた。
ソ被告は犯行の動機について「電子足輪を7年間装着しなければならないという重圧感に苦しみ、数カ月間酒に溺れた末、犯行に至った。電子足輪は犯罪を予防する上で無用の長物であり、二重の処罰、人権の蹂躙(じゅうりん)だ」と供述した。また「(中谷洞の主婦殺害事件の13日前、ソウル市中浪区で主婦に性的暴行を加えたとき)警察がDNA鑑定によって捕まえてくれていたら、大きな事件(中谷洞の主婦殺害)はなかっただろう。電子足輪を装着していなかったら、真面目な生活を送っていただろう」と主張した。ソ被告に対する判決公判は今月22日、ソウル東部地裁で行われる。