森光子さんが死去 舞台「放浪記」で2017回主演
2012.11.14 19:31 (1/2ページ)[有名人の訃報]
麻生太郎首相(右)に「放浪記」のDVDを渡す女優の森光子さん=2009年07月01日(酒巻俊介撮影)
舞台「放浪記」で2017回主演の記録を達成し、昭和、平成を代表する女優として文化勲章、国民栄誉賞に輝いた森光子(もり・みつこ、本名・村上美津=むらかみ・みつ)さんが10日、心不全のため東京都内の病院で亡くなった。92歳。通夜、葬儀・告別式の日程は未定。
大正9年、京都市生まれ。いとこの俳優、嵐寛寿郎さんのプロダクションに入り、昭和10年、寛寿郎さん主演の映画「なりひら小僧・春霞八百八町」でデ ビュー。映画、舞台に加え歌手としても活動した。終戦後は肺結核による療養生活を経て27年、NHKのラジオ番組で芸能界に復帰。33年、梅田コマ劇場の 舞台「あまから人生」での演技が劇作家、菊田一夫さんの目にとまり、東京の芸術座に進出した。
36年、菊田さん作・演出の舞台「放浪記」で、作家・林芙美子役で初主演し、これが終生にわたる代表作となった。平成21年5月には、帝国劇場で通算2千回の上演記録を達成した。
テレビでは、昭和40年スタートのドラマ「時間ですよ」の下町の銭湯のおかみさん役が当たり役に。フジテレビのワイドショー「3時のあなた」の司会者も長く務めた。
「放浪記」のほかに「おもろい女」「雪まろげ」など舞台の代表は多い。平成22年1月、帝国劇場の「新春 人生革命」に出演したのが最後の舞台となった。
昭和59年に紫綬褒章、平成10年に文化功労者、17年に文化勲章。21年には女優として初の国民栄誉賞を受賞した。