アシアナ機事故は操縦士のミスか=米当局が示唆
2013年 7月 11日 14:59 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324195104578598822574842796.html
米サンフランシスコ国際空港で韓国アシアナ航空機が着陸に失敗した事故で、米運輸安全委員会(NTSB)のハースマン委員長は9日、関係者への事情聴取が終わっていない段階であるものの、事故原因は操縦士のミスである可能性が大きいことを示唆した。これに対し、米、カナダの操縦士らで構成する民間航空操縦士協会(ALPA)は、NTSBの情報の公表の仕方について公式声明を出して異例の抗議を行った。
ハースマン委員長は記者会見で、事故機は高度が低すぎる状態で滑走路に接近し、また滑走路の中心に向かっていなかったことを公表するとともに、機長が事情聴取で、「速度自動調節装置が(正常に作動し)速度を維持していると思っていた」と語ったと明らかにした。
その上で、「航空機の安全を維持するのはクルーの義務である」とし、「滑走路への接近に際して監視する必要がある重要なことの一つが速度である」と指摘した。ただ同委員長は、自らの発言について事実の公表であり結論ではないとし、調査の初期の段階で「推定原因を判断するつもりはない」と強調した。
ALPAは、「NTSBは適切な文脈を伴わず詳細な分析もなしに、早まって情報を公表し、憶測をかき立てている」と非難。さらに、事故当時滑走路の改修のため着陸機を誘導する装置が使用されていなかったことから、操縦士が航空支援装置の利用訓練を十分に受けていたのかどうかなどを調べるようNTSBに求めた。
ハースマン委員長によれば、クルーは着陸に当たって速度自動調節装置を作動させていた。しかし、同装置の下にあるもう一つのボタンを押さないと、クルーが選んだ速度を維持できない。同委員長は、このボタンが押されていたかどうか明らかにしておらず、それが調査の焦点になる可能性がある。事故調査団は事故機のクルーや客室乗務員への事情聴取を行っているが、関係者によるとクルーの英語力が限られているため聴取ははかどっていない。
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