「朴正煕元大統領は『生まれてくるべきでなかった』」
野党幹部が語る
野党・民主党の洪翼杓(ホン・イクピョ)院内スポークスマン(写真)が11日、故・朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領について「生まれてくるべきでなかった人」という意味の「鬼胎」と表現し、物議を醸している。大統領府と与党セヌリ党はこの発言が明らかになるや、直ちに「国民に対する冒涜(ぼうとく)だ」として、民主党を非難した。
■民主党院内スポークスマンが朴正煕元大統領を非難
洪氏はこの日午前、党の政策会議が終わった後の記者会見で『岸信介と朴正煕』という本を引用し「あの本には『鬼胎』という表現がある。生まれてくるべきでない人が生まれたという意味だ。当時、日本帝国主義が建国した満州国というかいらい国家に、鬼胎の朴正煕と岸信介がいた」と述べた。日本の安倍晋三首相の母方の祖父に当たる岸信介氏は、A級戦犯とされた人物で、後に首相を務め、朴正煕元大統領と親しい関係にあった。洪氏はさらに「皮肉なことに、鬼胎の子孫である朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と安倍首相が韓国と日本の最高指導者となっている」と語った。百科事典などによると「鬼胎」とは本来「幽霊から生まれた子ども」を意味し、これに例えて、心の中にひそかに恐れを抱くことを「鬼胎を抱く」という。
洪氏は朴大統領と安倍首相の行動が似ているとして「歴史の真実を否定し、未来に向かって歩もうとせず、古い時代に逆戻りしようとしている。安倍首相は露骨に日本の軍国主義の復活を叫び、朴大統領も最近の行動を見ると、維新共和国(維新体制=朴正煕政権時代後半の独裁体制)の復活を夢見ていると思える」と語った。
■大統領府・セヌリ党のスポークスマンと対立
洪氏の発言が伝わるや、大統領府やセヌリ党のスポークスマンたちが一斉に反発し、民主党を非難した。大統領府の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)広報担当首席秘書官は、大統領府の記者室に入るなり、洪氏の発言について「われわれ(大統領府)は国民の衣食住の問題について夜も寝ずに心配している。最近、大統領選挙をめぐる不平不満やでたらめな話が特定の政党で出ているが、結果を受け入れることも一つの素養であり、リーダーの資質だと思う」と述べた。民主党で最近、朴大統領をめぐるさまざまな話が出回っているが、これを「不平不満」や「でたらめな話」として、同党の大統領選候補だった文在寅(ムン・ジェイン)議員などを念頭に「リーダーとしての資質が欠けているのではないか」と批判したのだ。また、政争にはなるべく関わらない方針の大統領府が「実名を出してもよい」と表現したが、これは洪氏の発言をめぐる問題について、民主党と真っ向から対決することを辞さないという意味だ。
李秘書官が記者室を出てから間もなく、大統領府は金杏(キム・ヘン)報道官を記者会見場に向かわせた。金報道官は記者会見の場で「限度を越えた発言に対し遺憾に思う。これは大統領を選んだ国民に対する冒涜だ」と述べた。また、セヌリ党もキム・テフム院内スポークスマンを通じ「到底口にできないような内容の詭弁(きべん)だ。民主党は洪氏の発言が党としての主張なのかどうかを明らかにするべきだ」と主張した。
洪氏のこの日の発言については、民主党内部でも「あまりにも行きすぎだ」と懸念する声が出ている。最近、国家情報院(国情院)による選挙介入事件をめぐり、民主党側の批判が強まっているが、洪氏の発言は限度を越えたものだというわけだ。民主党の関係者は「明快な発言もいいが、大統領経験者に対する恨みつらみのような表現はむしろ、国民からそっぽを向かれることになりかねない」と話した。一方、洪氏は11日夜、記者たちの携帯電話にメールを送り「本に書いてあることを引用したまでだ。大統領に対する個人攻撃と受け取られたのなら遺憾だ」と主張した。
金真明(キム・ジンミョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
韓国人は幽霊もレイプしたのか( ´・ω・`)