あすからG20 「影の銀行」焦点に
中国リスク増大
2013.7.18 10:06 (1/2ページ)国際通貨基金(IMF)は17日、中国に対する2013年の年次審査報告書を発表し、「影の銀行(シャドーバンキング)」問題などによる同国の金融リスクが増大していると警告。景気の底割れを避けるため、金融システムの整備と近代化を促した。モスクワで19日から2日間の日程で開かれる主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議も影の銀行を取り上げ、中国に説明を求める見通しだ。(ワシントン 柿内公輔、今井裕治)
影の銀行は、銀行の融資以外の方法で資金の貸し借りを行う簿外取引で、地方政府の債務の隠れみのと指摘されている。中国社会科学院の調べでは昨年末の総額は日本円で約233兆円にのぼり、不良債権化が懸念されている。
IMF理事会は報告書で、中国の成長は依然力強いが「金融や財政、不動産の各分野で脆弱(ぜいじゃく)性が増し、成長見通しについて雲行きが怪しくなっている」と懸念を示した。その上で、中国はショックに耐え得るだろうが「防護壁として、一段の政策強化に踏み切るのが望ましい」とした。
中国人民銀行(中央銀行)は先月、影の銀行問題が深刻化しないよう資金供給を引き締めた。この結果、金融市場が動揺したことから、IMFは非銀行部門への資金供給の抑制などが「短期的には金融の安定をリスクにさらす」と指摘。事態の改善に「より市場に基づいた金融システム」の整備を求めた。
影の銀行をめぐっては、G20を前に先週開かれた米中戦略・経済対話でも、バイデン米副大統領が「早急な修復が必要」と懸念を表明し、麻生太郎財務相も16日の会見で「誰も実態を把握できていない状況が不安心理をあおっている」と警戒感を示した。
G20では、中国人民銀行の周小川総裁が現状を説明する方向で調整している。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130718/fnc13071810080008-n1.htm