トヨタ:販売世界首位、北米好調も中国で苦戦…上半期
毎日新聞 2013年07月26日 20時48分(最終更新 07月26日 20時48分)
トヨタ自 動車の2013年上半期(1〜6月)の世界販売台数が、米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクスワーゲン(VW)を上回り、上半期としては2年連続 で首位になったことが26日分かった。北米などの販売増が全体を押し上げた。ただ国内販売は依然厳しいうえ、尖閣問題などのあおりで世界最大の市場、中国 での販売は厳しい。一方でGMやVWは中国でも好調に売り上げを伸ばしており、“3強”による通年の首位争いが激化しそうだ。
トヨタによると、グループのダイハツ工業と日野自動車を含めた連結ベースの世界販売台数は前年同期比1.2%減の491万台だった。前年をわずかに割り込んだものの、過去最高を記録した12年上半期(497万台)に次ぐ史上2番目の高水準だった。
住宅市場の回復で景気が上向く北米では、5.4%増の121万台。昨年全面改良した中型セダン「アバロン」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」が特に好調だった。
ただ、中国での販売は5.8%減の42万台だったほか、金融危機の影響が残る欧州でも5.3%減の40 万台と低調だった。国内市場は昨年のエコカー補助金終了に伴う反動減でさらに厳しく、11.3%減の117万台と2ケタの落ち込み。日産自動車やホンダも 国内や中国の減少を北米でカバーしており、構図は共通している。
一方、ライバルのGMは4%増の485万台だった。中国での販売は11%増で、日本車が失速するのを尻目に大きく伸ばした。北米でも8%増と堅調で欧州での不振を補った。VWも同様に中国などが好調で6%増の470万台だった。
トヨタは13年通年の世界販売台数を前年比2%増の996万台と計画、2年連続の通年での世界首位を目指す。ただ、GMやVWなどのライバルは上半期にトヨタとの差を詰めてきており、状況は見通せない。業界関係者は「北米販売のさらなる伸びに加え、中国販売がカギを握る。また、景気回復により国内市場が活性化するかも焦点だ」と話している。【森有正、松倉佑輔】