「京」で雨量予測、気象庁の予報より精度向上
昨年7月の九州北部豪雨について、気象研究所(茨城県つくば市)は30日、理化学研究所のスーパーコンピューター「京(けい)」で雨量を予測したところ、気象庁が出した当時の予報に比べ、精度が向上したという研究結果を発表した。
計算する情報量が多いため、すぐには実用化できないが、半日から1日前に雨量を正確に予測するための手法改善につながる成果だ。
九州北部豪雨では、2012年7月12日午前6時からの3時間に、熊本県や大分県で100ミリ以上の大雨が観測された。だが、当時出された12時間前の予報では、熊本県は南東部の一部が50ミリ~100ミリ以上、大分県の大部分は雨がきわめて少ないと予測されていた。
気象庁は1種類の観測データをもとに予測値を計算するが、大気の状態はデータとわずかに異なるため、正確に予報できないことがある。今回、気象研 は観測データから少しずらした50種類の値を作って計算することで、予測の誤差を減らし、大雨の地域をより正確に求めることができた。
(2013年8月31日13時15分 読売新聞)