韓国、盗難仏像返還に前向き=中国と関係改善意思確認-下村文科相
27日、韓国・光州で、会談前に握手する下村博文文部科学相(左)と韓国の劉震竜文化体育観光相【光州(韓国南西部)時事】
下村文部科学相は27日、日中韓文化相会合が行われる韓国・光州で、
韓国の劉震竜文化体育観光相、中国の蔡武文化相とそれぞれ会談した。
下村氏は、劉氏に対し、長崎県対馬市から盗まれて韓国にある仏像の返還を要請。
劉氏は「当然返還すべきものだ」と前向きに対応する考えを示した。
下村氏が記者団に説明した。
2012年10月に対馬市で盗まれ、韓国に運び込まれた仏像をめぐっては、日本が返還を求めてきた。しかし、韓国で13年2月に返還を差し止める地裁の仮処分決定が出ており、返還は実現していない。
一方、日中の閣僚級会談は12年9月以来で、安倍政権では初めて。
両氏は、文化交流の促進などを通じて関係改善を目指すことで一致。
蔡氏は「日中間で領土問題など政治的課題があり、首脳間の交流がスムーズにいっていない。
政治的な停滞を改善してほしい」と強調した。
下村氏は「第1次安倍内閣で、首相の最初の外遊先は中国で、
大歓迎を受けた。その時と全く同じ姿勢で中国に対応しようとしている」
と安倍政権の対中姿勢に理解を求めた。
また、日韓の会談で劉氏は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に日韓共同で申請することを提案。
下村氏は「専門家の議論を経てまとまれば、対応する準備はある」と応じた。
朝鮮通信使などを念頭に置いたものとみられる。
この他、下村氏が韓国の地上波テレビでこれまで放映されていない日本のドラマの放映を求めた。
劉氏は「現在は法規制はなく、ニーズと要望があれば可能だ」と述べた。(2013/09/27-20:34)