JFE、タイで高強度の車用鋼板生産 韓国ポスコなどに対抗
2013/11/11 22:09小サイズに変更中サイズに変更大サイズに変更保存印刷リプリント【パタヤ(タイ)=中村元】JFEスチールの林田英治社長は11日、タイで強度が最高水準の自動車用鋼板の生産を検討する考えを明らかにした。タイで今春稼働した新工場で車体の軽量化につながる高強度の超高張力鋼板(超ハイテン)を生産、現地で生産する日系自動車大手に供給する。現状では超ハイテンの生産は国内にとどまる。最先端製品の海外生産で、韓国ポスコなどに対抗する。
林田社長は同日、今春に南東部ラヨーン県で稼働した自動車用鋼板工場「JSGT」の開所式に出席。その後の記者会見で超ハイテンの生産について、「自動車メーカーからの要望が強まれば、(タイでの生産を)検討していく」と語った。当面は日本からの輸出で対応する考えだが、取引先の自動車大手は「超ハイテンの現地調達も求めている」(JSGTの守田義之社長)といい、今後、具体的に検討を進めていく。
JSGTは2014年末にもフル稼働となる予定。今後の増強計画について林田社長は「2本目のラインを1本目のように埋めるのは難しい」として慎重に検討する考えを示した。
台湾鉄鋼大手とベトナム中部で検討している一貫製鉄所の建設計画については「依然として検討は続けている」と述べた。ただ、「東アジアの鋼材需給は緩んでおり、中国勢がさらに増産する動きもある。コスト面で対抗できるか、じっくり考えても遅すぎることはない」と、まだ決定には時間かかるとの見通しを語った。