中国との防空識別圏がオーバーラップしている空域では、不明機(例えば韓国機)の侵入に対して自国がスクランブル発進せずに中国がスクランブル発進すれば、中国の防空域であることを認めてしまうことになるのでどのようなケースであれ発進が必須となる。 この場合どちらが先に不明機を追い出すかといったことも競争になってしまう。
また、当然に中国機の侵入はスクランブル発進しなければならないが、たがいに相手機に対して誰何して警告、追い出しにかかるので両国機が意地の張り合いをすれば、ニアミスや偶発的衝突を招きかねない。
実際、2001年には中国戦闘機パイロットが米軍機に対して何度も挑発行為を繰り返したあげく、ついには米軍電子偵察機と衝突、挑発したバイロットは行方不明となり、米軍偵察機は海南島に不時着して中国に捕獲されるという大事件(海南島事件)が起こっている。 米中互いに非難合戦となり、最後には中国は矛を収めたが、日本相手だとこのような事件が起こったらどうなるかわからない。 船舶でも競り合いは非常に危ないが、航空機同士の衝突のリスクは船舶の比ではない。互いに本気でなくとも起こるときは一瞬で起る。 本当に中国には困ったものだ。