日米両政府は中国による沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海上空での防空識別圏(ADIZ)の設定を受け、警戒監視・偵察活動を強化する。
偶発的な衝突の危険性を回避するのが目的で、従来の自衛隊の早期警戒機E2Cの活用に加え、米軍の無人偵察機「グローバルホーク」などを集中的に投入する方向だ。日米共同で対処する姿勢を明確にし、中国側に撤回を迫る。

米軍が使用するグローバルホークは民間機の2倍近くに当たる約2万メートルの高高度を30時間以上にわたり自動操縦により飛行できる。その高度は一般的な戦闘機が到達できる高さも超えているとされ、軍事衝突を避けながら監視を強められる。
攻撃能力は備えていないが、相手国の領空付近まで接近し高性能のカメラで中国機が離陸する様子などを細かく監視できる。飛行ルートは事前にプログラム。東シナ海上空から中国の領空付近までの飛行を想定しているもようだ。

自衛隊はすでに地上レーダーや空中警戒管制機(AWACS)の空中レーダー、低空飛行の侵入機の発見に有効な早期警戒機E2Cなどで尖閣周辺空域を監視。国籍不明機には戦闘機が緊急発進(スクランブル)し、動向をつかむ。米政府は中国に「強い懸念」を伝えたが中国側が反論した点を問題視。
「米軍の軍事行動は一切変えない」(ヘーゲル国防長官)方針だ。
アーネスト米大統領副報道官は25日、大統領専用機内で記者団に中国について「不必要に挑発的だ」と非難した。
防空識別圏は領空に近づく航空機が敵か味方かを識別するために領空の外側に設けた空域。ここに入る航空機には事前に飛行計画を伝えることを求める。連絡なく近づいた飛行機には緊急発進するため、衝突の可能性が高まる。各国が防空の必要に応じて国内法で定めており、中国に従う義務はない。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2601F_W3A121C1EB1000/?dg=1
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