防空識別圏騒動の渦中、中国初の空母艦隊が東シナ海へ向けて初航海へと旅立った。
中国軍の動きの特筆すべきニュースが立て続けに世界に発信されている。
公海上の識別圏設定に基づく通告義務設置は国際法違反であるとか、尖閣諸島の周辺海域を避けて台湾海峡を通過するルートを艦隊は選んでいるので中国は逃げた、とかア・ホウ赤が好き勝手な強がりを言っているが、遠い中東の出来事ではない。我が国や台湾にとってはほんとうに由々しき事態の頻発である。
はっきり言って極めて深刻な事態だと思う。ここ一連の中国発の軍事関連事件の本質は個別の事象の適否などではないことを噛みしめておく必要がある。事件の中に中国の過ちや不備を見出して笑ったり、安堵したり、ましてや「逃げたなw」などと中国を揶揄している場合ではない。
周辺国の懸念と批判を歯牙にもかけないかのような中国の野心的攻勢は止まるところがない。
毎年毎年、着実に新たな既成事実を積み上げていく。尋常な腹ではない。
中国の裏事情を忖度したり(習は軍を掌握していないとか、目的は別にあるー国民の不満をそらすためなど代表的なものだろうーetc)その事件の及ぼす影響を過小評価する傾向が日本のメディアに多く見られるのは正直なところ心配である。
事件の背後を読むことも大事だし、それなりの解説も意味がないわけではないが、我が国各党の反応をみていると、事件の持つ重大性と影響具合、その衝撃を正面から受け止めて我が国は次に何をすべきかの議論が沸き起こってこない。 国民の一人として、非常に心細く感じるし、不満に思うところだ。