最近、中韓の反日行為がエスカレートしており、目に余るものがあります。
保守論壇ビジネスマンたちは、アベノミクスの次は、反中・反韓ブームでひと儲けしようと、浮足立っています。
それにしても、中国による東シナ海上空の防空識別圏の設定は、我が国の安全保障上、かなり深刻な事態です。
反中感情を煽って遊んでいるような場合ではありません。
産経新聞は、米政府は「強い懸念」を中国側に伝えたと報じています。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131124/amr13112408470002-n1.htm
これを見て、「アメリカ様は、やっぱり中国じゃなくて日本の味方だ!」と喜んでいる人がいたら、かなり重症の冷戦脳か、ポリアンナ症候群を疑った方がよいでしょう。
<ポリアンナ症候群のおさらい>
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/08/07/korekiyo-56/
あの産経新聞さえもが、
「オバマ政権は、軍事的にはアジア太平洋地域における中国の海洋進出拡大に対抗し、再均衡戦略という抑止政策を、一方外交では協調主義的な関与政策を、いわば「車の両輪」として進めている。だが、中国が尖閣諸島の上空に防空識別圏を設定したことは、少なくとも尖閣諸島問題においては抑止が機能していないことを意味する。そのうえ、バランスは関与に傾きつつあり、中国を過度に刺激しないという“低姿勢”ぶりも目立つ」
と適確に論じています。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131123/amr13112321230005-n1.htm
讀賣新聞は、中国は、アメリカが日本を本気で守る考えがあるのか試しているという日米関係筋の見解を報じています。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131124-OYT1T00473.htm
なぜ、中国は、アメリカを試しているのでしょうか。
『まともな日本再生会議』を読んでいたら、次のような議論がありました。
http://amzn.to/17Z0fkf
「アメリカは世界の警察官たり得る力がなくなったから、中東から手を引いて2年間中東をほったらかして、「アジアシフト」と言っていた。ところが中東の泥沼にまた引きずり込まれるということは、アジアの兵力を中東に移さなければいけないということです。つまり、アジアシフト戦略が失敗し、アメリカはアジアから後退するわけです。今のアメリカは中東とアジアの両方で戦争はできない。したがってシリアの泥沼にアメリカが巻き込まれると、中国は尖閣諸島を獲りやすくなるという、非常に危ない状況にある。」
「アメリカにとっての尖閣諸島の戦略的重要性はほとんどありません。あれは日本の問題です。しかも、相手は核兵器をもっている中国ですから、中国と戦争するわけがない。シリア情勢を見て、「ああアメリカというのはこれだけ国力が落ち、厭戦気分も高まり、世界の警察官にはなり得なくなっているんだ」ということを、自らの問題として考えなければいけない。」(p158-9)
もっとも、ご存知の通り、シリアへの軍事介入はとりあえず回避されました。
とは言え、この議論は、基本的には、なお有効です。すなわち、アメリカは、中東に引きずり込まれつつあり、アジアから後退しつつあるのです。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323748004579052222957867480.html
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM08033_Y3A101C1000000/
このシリアの件で、アメリカが設定したレッドラインは、あっさり破られましたが、アメリカは動けませんでした。
オバマ大統領には指導力がないことも、明らかになりました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1803E_Y3A111C1000000/
この一連の経緯を、中国は、じっと観察・分析していたのでしょう。
そうして、アメリカの力を見極めた上で、今回の防空識別圏の設定に動き出した。
だとしたら、中国は単に暴挙に出たのではなく、極めて冷静に国際情勢を把握した上で、戦略的に行動しているということになります。
ポリアンナ保守よりも、シナの方がはるかにレベルが上ですな。
さて、日本は、どう対処するのでしょうか?
まさか、この期に及んでもまだ「TPPで中国包囲網を形成する」「TPPは安全保障にもなる」とか、寝言を言ったりしないよね?
ーーーーーーーーーーーーー
ほとんどの国民が、不景気の影響もあり毎日の仕事や家庭のことで精一杯で、
自国内の経済とか食糧を含む安全保障など、考えられる余裕もないのでしょうね。
デフレを本当に克服するなら、視点を外に向けるのではなく、
現在まだかろうじて存在する潤沢な財源を国内に投資し、
民間企業にも波及させないと、この国は韓国みたいになってしまいますね。
そのことに気づいたアメリカやEU統合に失敗した諸国は、
グローバル化は国及び国民の利益に繋がらないことをすでに指摘し、
実戦に移ろうしていますが、なかなか既存の城を崩せないでいます。