<韓国>冬の偏西風でPM2.5懸念 ソウルで初「注意報」
毎日新聞 12月5日(木)18時53分配信
【ソウル澤田克己】中国で深刻な大気汚染を引き起こしている微小粒子状物質(PM2.5)への懸念が、韓国でも高まっている。冬の偏西風に乗って中国から流入し、韓国内での発生分と合わせて高濃度になる日が続いているためだ。ソウルでは5日、1立方メートル当たり85マイクログラム以上という状態が2時間以上続き、初の「注意報」が発令された。
韓国ではPM2.5の観測網をまだ整備中で、粒子がより大きなPM10の観測が主体だ。ただ、環境省が先月下旬から今月初旬にかけて実施した分析では、PM10のうち60~80%がPM2.5だった。ソウル市は10月から、国に先立って市内25地点でのPM2.5の速報値を公表しており、独自基準で警報を出す体制を取っている。
韓国のPM10に関する環境基準は、1立方メートル当たりの1日平均濃度が100マイクログラム。4日は、ソウル市内で169マイクログラムを観測。ソウル市によると、今年に入ってから基準を超えたのは4日までに14日に達した。昨年は5日間だけだったという。
ソウル市は近年、大気汚染防止のためディーゼル車の排ガス規制強化などに取り組んできた。その結果、2007年に61マイクログラムだったPM10の年間平均濃度が、昨年には41マイクログラムまで下がった。だが今年は、44マイクログラムへと再び悪化している。
環境省によると、韓国の大気中のPM10に占める中国からの流入分は30~40%という研究結果があるという。

かすむソウルの空 市がPM2.5注意報を初発令



