死傷事故の遺族らがGM提訴、リコール対象車の欠陥隠ぺいと主張
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYEA2O03P20140325
ロイター 2014.3.25

[ニューヨーク 24日 ロイター] -米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)がリコール(無料回収・修理)を届け出た「シボレー・コバルト」に乗車中の10代の少女3人が死傷した事故で、遺族らがそれぞれ5万ドルを超える賠償金の支払いをGMに求める訴えをミネソタ州の裁判所に起こした。
GMが2月にエンジン点火装置の不具合をめぐり160万台のリコールを発表して以降、初の不法死亡訴訟とみられる。
GMは2001年に点火装置の問題を把握し、05年には販売店に対し改善措置に関する業務広報を行っていたにもかかわらず、リコールの発表は今年の2月まで行わなかった。
訴状によると、事故は05年モデルのコバルトを運転中の06年に発生。走行中に点火装置のポジションが突然変更し、ハンドル操作やブレーキが効かなくなって道路わきの木などに衝突した。事故で15歳と18歳の少女が死亡し、19歳の少女が頭部と身体に重傷を負った。原告側はGMは10年間も欠陥を把握しながら、車両の修理や回収などの措置を怠ったとしている。
原告代理人のロバート・ヒリアード弁護士は声明で「GMはリコール費用を回避するため、この危険で生命に関わる欠陥を10年間にわたり依頼人とその他すべてのコバルトの運転者に隠していた。GMはわれわれの信頼を裏切るという罪を犯している」と述べた。
GM広報担当者のジム・ケイン氏は、訴訟には追って対応するとした上で「目下、われわれの焦点は問題車両をできるだけ早く、顧客に迷惑を掛けずに回収することだ」と述べた。
GMはこれまでにリコール対象車両に関連する死者12人と衝突事故34件の報告を受けている。
09年の経営破たん後にGMは異なる法的主体の「新生GM」として再スタートしており、破たん前の06年に起きた事故に対する責任を負わない。訴訟は本来、不採算事業を引き継いだ「旧GM」に起こすべきだが、原告は新生GMを被告としている。